ダメ出し20(北浦へ向かう)(重いよ)

昨日直ったGTSで早速ショップのツーリングに参加。
調子を確認する。
目的地は北浦方面。宮崎の最北海側。めざましテレビ?のみんなでハモネプ?だかになんか櫓を漕ぐ変なおっさんが踊る変なグループが出て?る?。漁業の町。

8:30に斉藤輪業集合。うだうだの後、9:00過ぎ位に出発。
無線機はシート下はダメなのでポケットに入れる。しかしやっぱりバイクから電源を取るとノイズが入りまくってしまうのでバッテリー運用。ECUのノイズだけかと思ってたが、やっぱり電源も問題らしい。

つまらないR10を避け、西都〜木城を抜けて広域農道尾鈴サンロードへ。
エンジンは絶好調。下から上までスムースに回る。よしよし:-)
厳密には3300rpm位にラフなアクセルOFF→ONで微妙に引っかかるところがあるような気がするけど、これまでの状態から考えればベストに近いでしょう。おそらくこれ以上のセッティングは無理くらい良くなってる。
レスポンスも若干良くなってるようだけど、体感的には加速はダル。でも回転上昇から見れば絶対速くなってるはずなのだ。

微妙にブレーキがスポンジーな感じだけど効かない訳じゃない。その内フルードが廻ってしっくりくるじゃろ。
あとはサスでんな。ヘタレの誤魔化しにプリ上げしてて、街乗り・タンデムにはよかったけど、バンピーな路面ではかなり跳ねる。プリロードはシートカウル剥がないと換えられないので仕方ないやね。ああプリロードリモコン付きに換えたい。

途中の茶屋で一服の後10:25再出発。無線のセットに手間取り最後尾で出発。広域農道の終わりまで15kmくらい、フリー走行。みんな思い思いにすっ飛んでいった。
わしもそれなり。

たまにステップが接地してビビリながら、ある右カーブに差し掛かった。なんか曲がり始めるタイミングを取り損ねた(ありがち)。あ。

とりあえず真っ直ぐ急減速してのダサダサコーナリングに方針変更。この時点では十分曲がれると思って、フルブレーキングじゃなかったんだな。でも微妙にスポンジーなブレーキのせいか、2ヵ月半振りで感覚が鈍っているのか、思った程減速せず、そのまま、

急用を思い出したようにコースアウト (C)yukita

幸い?コーナーの外はフラットダート。でなければ無理やりでも曲げてたかもしれない。でもダートのおかげで素直に出てしもた。ここでは曲がれないので何しろ止まるしかない。あれ?
思ったよりスピードが出てるっぽい。ちょっとやばめ。
この時点でスココココとABSが効いているのを確認。

微妙に止まり切れないっぽい。正面は藪。藪に頭突っ込んで止まる、かな?。トマレーーー!!

バサーーン

藪に突っ込むGTSとわし。ぐおー。直したばっかりなのにー。

何処まで入るんだー!とか思っていたら頭が下を向くじゃありませんか!!

崖かよ!

真っ直ぐズブズブと落ちていくGTSとわし。10:33
落ちながら考えていたこと。

これじゃ自力で引き上げられねーじゃねーか。

バサガサバサ・・
3m位真っ直ぐ落ちて、ゆっくり右に倒れた。バサ。
大変なことになったなこりゃ。引揚げにいくらかかるんだ。

バイクから降り(まだ乗ってたのかよ)、無線の配線をはずして立ち上がる。どうやら怪我は無いみたいだ。
エンジンは止まってるね。まずは先に行った本隊に連絡しなくちゃ。
崖を這い上がって、ヘルメットを脱ぎ、無線を飛ばす。

GTS伊東でーす。誰か取れますかー?

しーん。
結構遅れてたし、谷底でハンディではぜんぜん届かないみたいだ。
携帯を出すと見事に圏外。これは結構痛い。
天気は良く、鶯が鳴いている。なんて長閑なんだろう。
さっき追い越した車が通り過ぎて行く。さっきのバイク乗りが道端で休んでる様にしか見えない。壊れたバイクとか転がっていれば誰か停まるんだろうけど、バイクは崖に引っ掛かっていて道路からは全く見えない。バイクが無いのでやや怪訝そうな表情をされながらも、誰も気にせず通過していく。
この頃、ネタができたとか思ってたのは秘密。

こうなりゃ、車止めて本隊に追いつくしかないな。
いずれにしても人が来て直ぐに引揚げられる状況じゃない。一旦はこの場を離れて対策を考えなければならない。ということで、車を止める前に手荷物の整理をする。
その前に、10:38

写真撮らなきゃ:-)(あほ)



このカーブを向こうから走ってきて



左のダートに飛び出して、向こうの藪の下に転落した。



上から覗き込むと、辛うじてテールが見える。
ただの不法投棄だなこりゃ。


バイクの下はさらに20m位崖が続き、小川がある。
その後バイクに戻り、キーとeTrexを外す。現在位置の登録ぽちっとな。
手ぶら20だし、他に持っていかなきゃならんもんはなさそうね。

再び崖を這い上がって荷物をまとめていると V-Max が通りがかったので停まってもらった。

「かくかくしかじか」
「!!!」

先に行っている本隊に追いついたら、伝えてくれと頼む。色々話していると、どうやら彼の携帯は微妙に電波が入るようで、貸してもらえた。流石DoCoMo。
しかし、やはり動揺しているのかなかなか正しく電話番号が入れられない。うーむ。
モタモタしていると、無線機から声が入った。

「伊東さーん、取れますかー。」

はい取れますと答えようとしたらダルル・・・と音がして戻ってきた発信元のバイクが既にコーナーを曲がって着いてしまった。本当に直ぐそこまでしか電波が届かないみたいだ。戻ってきたのは青いアルテシア(珍)の川崎さん。川崎さんは斉藤輪業のメカで、GTSの面倒を見てくれている人なのだ。

V-Max にはお礼を言って別れた。そして川崎さんに状況を伝え、暫く二人で呆然とする。
川崎さんの携帯もJ-PJHONEでここは圏外。川崎さんも途中で単独で引き返してきたので、本隊は未だ何も知らないのだ。結局本隊と連絡取れない。世の中こんなもんらしい。

人が集まっても人力で揚げられる状況ではないことを確認し、まずは本隊に合流することにした。川崎さんの後ろに乗せてもらってチェックポイントまで進み、本隊に状況を説明してわしは離脱することにした。日向市駅まで送ってもらって電車で宮崎に帰り、斉藤輪業で引き上げの検討をすることに。

駅まで送ってくれたのはこのチェックポイントから合流した地元の日高さんRoyalstar。しかも今回初対面。

「はじめましてよろしく」「こちらこそ」

背もたれもあって超絶乗り心地よし。

引揚げ作戦

駅に着くと丁度特急が来るところだった。次の鈍行は30分後。
こういう時に計1時間もロスはできない。特急券を買う。乗車券と合わせて2000円ちょっと。
革パンでメット抱えて電車に乗るのはやっぱり結構怪しい。11:26

結局かみさんには先に伝えておかなくちゃいかんよな。メールをいれとく。11:48

バイク崖下に落っ
ことしちゃった。
日向から電車で帰
り中。怪我は無い
よ。
あーあーあ。

家庭の、後のことは後で考えよう。
またバイクライフの危機やね。真面目に検討しなくちゃ。

一服入れて、eTrexから現場の位置を拾い、地図上でどの位置にあるかを確認。
そして斉藤輪業に電話。11:54

「斉藤輪業です」
「GTSの伊東です。社長いますか?」
「はいなにか?」
「(角角鹿鹿)・・そんなわけでUNIC車かなにか必要そうです。今宮崎に戻ってますんで、店に寄って引揚げの相談したいんでよろしくおねげします。」

さて、あとは店に着いてからだな。



斉藤輪業にて。12:40

「ただいまあ」

既に社長が、知合いの業者やなんかをいろいろ当たってくれていた。いわゆる引き揚げ業者ではなく、UNIC車やらウインチ付4駆を持ってそうな人とか。安く上げるために。ありがたや。
でも日曜日でどこの業者も休みらしい。
一件、電話した先が福岡からの高速バスの中にいる先方の社長につながったらしい。その社長は、コンクリートをポンプアップする業者の社長。
暫くすると、その社長から店に電話が入り、比較的に現場に近い知合いの業者で、出せるところが一件あると紹介してくれた。高速バスの中からあちこち電話して当たってくれたみたいだ。恐れ入ります。
早速そこに連絡して、現場に来てもらえることになった。
わしも引揚げ用トラックに同乗して再び現場に向かう。13:33

14:47現場に到着。業者が来るまで、周囲の状態をチェックしながら待つ。


現場に着いたトラック3号(リフター付)



大自然と戯れるGTS



下から見上げた図。傾斜はかなりある。
これを引揚げるのは容易でない。


やがて、黒満建総のクレーンがやってきた。UNIC付き4tトラック程度を想定してたんだけど、



巨大。最大4tくらい吊れるっぽい。
お世話になります。ひぃー。
なんか楽しくなってきちゃったなあ?!


クレーンの兄ちゃんが、ちゃきちゃきと現場を確認して、



足場を固める。




斜面のGTSは予想より簡単に真っ直ぐ起きた。
起きたGTSを見てクレーンの兄ちゃん大きさに驚く。腹を見せた状態では250cc位に見えてたらしい。
紐は一本は後輪を通してシート上に回し、もう一本はトップブリッジにかけてみた。そして、



小さい方のフックで軽々と一本釣り。



そのまま引揚げトラック3号にポンと載せる。


回収完了。
小さいUNICか、ウインチのようなもので上から引張りながら、バイクを立ててに支えながら下から押し上げるという貧乏人作戦を想定してたので、拍子抜け。15:30

あとはR10で店に戻る。ただ戻るだけだととても遠く感じる。


被害状況

まともに直すなら、アッパーカウルと右ウインカー交換(でもそんだけ)だろうけど、すげー高そう。予想8万くらい?
欠損もないし、とりあえず軽く自家補修して、当分このままでええかな。
ITAさんみたいなところがあれば補修を頼みたいけど、当分保留。
スクリーンのネジだけ新しいの入れて、おしまいにしよう。

暫くひっくり返していたので、エンジンをかけると暫くは白煙を噴いたけど、これはじきに収まりそう。最後まで硬いものにヒットした感触もないし、実際傷一つないのでフレーム、足回りは全く問題なし。

ただ、最後にFフェンダーにオイルが付いているのを川崎さんが発見。どうやらエンジンオイルらしい。
エンジンそのものは外から見える範囲ではオイルヨゴレしてないけど、また例の左側Ωフレームにオイルかぶった跡がある。オイル漏れが直ってないらしい。
ヘッドガスケットを換えても合わなくて直らないことは実は良くあるらしい。予備にもう1枚取ってあるのでもう一度見てみるとのことで、即乗れそうだったけど結局預けて帰ってきた。

ラッキーだったこと


special thanks


今回のダメ出し

乗る人間がダメじゃった

本日の成果

ITOH Osamu/ Sachi/ Guest Book/ 036@itoh.gentei.org