q20(1日目)
そんなわけで、テント担いで旅に出た。
床屋
頭がむさ苦しくて、このまま何日も放浪したくないので、荷造りしながら床屋にでんわする。
もう10:00前なので一刻も早く出発したいのだが。
「今やってる最中なんで10:00過ぎなら空いてます」
うげー半端な時間だな。微妙に待つ気になれない。また今度にしますと告げて荷物をバイクに付けていたら、問題の床屋から客が出てくるのが見えた。
まさにヘルメット被れば出発できる状況だったのだが、そのままバイク置いて床屋(家の目の前)にGo!
「やっぱりお願いします」
で、1時間後に出発。
既に猛烈に暑い
いきなり雨
都城方面を突っ切ろうとR269に入ると、前方が黒い。
この天気じゃ夕立モードだなあ。まだ昼前だけど。
すれ違うライダーが合羽を着ている。そうでなくてもこの先降ってるのは宮崎に住んでる人なら誰でもわかる状況だ。
でもそのまま行ってしまった。
で、当然降られる。
土砂降りだ。結構濡れた。小降りなら気にしないんだけどパンツまで濡れると中々乾かないので、合羽を着て再出発。
この雨、地形的なもので、宮崎と都城の間は基本的に、
いつでも降ってる
のだ。かなり誇張。
今日みたいな南東の風が吹き込む日には間違いなくこうなる。通り抜ければ止むし、通り抜けないと待っていても止まない。だから土砂降りでも走るのだ。
都城を過ぎて、大隅半島を鹿児島湾に向かって抜けるやはり東側斜面でまた降られた。
でも今回の旅、雨はこれっきり。以降ひたすらフライパン上の走行が続くのだ。
鹿児島
桜島経由で鹿児島へ渡る。桜島から鹿児島へ渡るフェリーは、88便/日、所要時間15分ということで、待ち時間無し。
切符を買うのではなく、有料道路の料金所のようなところを通って金を払い、そのまま船に乗り込むのだ。
船乗場は2つあり、常に次の船まで口を開けて待っている状態なので、客が乗船待ちになることはない。港の外でその次の船まで入港待ちしてるほど。
鹿児島側から渡るときは、いきなり乗って、降りた後料金所で金払うの。これ前も書いたね。
鹿児島市街は渋滞。なんかバイパスの事故渋滞のような雰囲気なので、避けて旧道経由で行ったら、合流地点でもっとイヤラシイ渋滞にはまった。
かんべんしてよ。
喜入から山に登り、
指宿スカイライン(有料)
が終わった先の無料区間である鹿児島県道17号を南下。
ちみもゆけ!
げーこの道路気持ちよすぎ。有料区間より路面も景色も良くて、ヘルメットの中で叫びながら走る13km。わしの中で九州Best3ロードに入れてあげよう。
細かい順位は条件で変わるのでつけないけど、1位タイといってもいいくらい良いぞここは。
池田湖
県道17号を降り切るとイッシーのいる池田湖がある。地図ではしょぼそうだったけど、結構でかくて綺麗だったのでびびる。
向こうに見える開聞岳も綺麗。
とほほ。
開聞岳
すぐ傍の長崎鼻という観光岬はさくっとパスして、開聞岳の周りを一周する道路を探す。
開聞岳てのは半分海から直接生えているような山なので、周囲は海沿いの崖っぷちみたいな感じのはず。
20マップルには
公園ゲート前のトンネル道を入る
て書いてある。どうにかその入口を見つけて入る。狭いトンネルで、ほんのゲートくらいなもんかと思ったら、
チョー怖い
離合できないほどの狭いトンネルで、長さが1km以上ある。完全なトンネルでなくて、天井に穴がボコボコ開いていて微妙に外光が差し込んでいる。
そして曲がりくねっている。路面も荒れているし勾配もキツい。
不気味すぎる。
トンネルを抜けてからの半周は、密かに殆ど山も海も見えないシケシケ道なのだった。
枕崎
R226で薩摩半島の南岸を西へ。遠洋基地である枕崎は、20マップルにも、
∴枕崎お魚センター
2F「ラ・メール」の“びん
た定食”でカツオづくし
とある。く、喰いてぇ〜。
素通り。
夕方も近い時間で、ここで時間取ってしまうと寝る場所に困ることになりそう。
枕崎ならまだこれからも来れそうな気がするし・・
さらばびんた定食。
吹上浜
R226をさらに進み、薩摩半島の西岸になる。途中、
鑑真漂着の地
というのがあった。こんなところに着いたのか。そりゃご苦労でした。
日暮れも近く、やや焦りながら北上、どうにか目的の吹上浜のキャンプ場に着いた。
吹上浜はなんか日本3大砂丘の一つらしい。海亀の産卵地としても有名。らしい。
早速管理事務所で手続き。
1110円です。
???
300円じゃなかったのかよー。
しかも駐車場からフリーテントサイトまで遠い。荷物は台車で運べるけど、ちょっとテントを離れて出かける手軽さに欠ける。
でもシャワーとか洗濯乾燥機とか無料で使えるのか。考えようによってはオトクなキャンプ場だなこりゃ。
受付してくれた警備員もとても親切で好印象。ここなら気持ちよく泊まれそう。
銀シャリ邸設営完了
食いっぱぐれる
さっとシャワーを浴びてさっぱり。さてメシと酒を調達に出ようとバイクに跨り走り出すと、
ゲートが閉まってる
がーん、外出れないんすかー?
警備員のおっちゃんも申し訳なさそうにしている。
確かに野放しにすると性質の悪い客がろくなことしないからね。事情は察しますよ。
しかし、キャンプ場としてはどうなんだろう?
キャンプごっこするためのレジャーオートキャンプ場じゃ、こうするしかないのかな。
ところで、メシどうするよ?
管理棟のロビー?で自販機のホットヌードルはま塩を啜り、本日のディナー終了。(;_;)
食うもんがあっただけいいのか。ロビーも冷房効いてるし。
あービールが飲みてぇ。でもキャンプ場の中ってどこも売ってないよね。
中で酒売ると歯止めが効かないってのもわかる。しかしビール飲みてえ。
ロビーで20マップルを開き、本日のルートのおさらいと、明日のルートの計画をしていてようやく気付いた。
ここは目的のキャンプ場じゃない!
目的の“吹上浜キャンプ場”は吹上浜の北の端にある。一方、ここ“吹上浜海浜公園キャンプ場”は南の端。10km離れてる。
確認しないで飛び込んだけど日没コールド寸前で止むを得なかったしな。喰いっぱぐれ意外は快適だし仕方ないね。
明日はもっと早い時間に寝床を決めよう。
隣の家族連れが夜遅くまで活動していて眠れない。
ううう。
本日の成果
ITOH Osamu/
Sachi/
Guest Book/
036@itoh.gentei.org