g20初日
普通の人にとっては前日。
朝、GTSで出勤。ブーツで仕事できないので、運動靴だけ持っていく。
作業服に着替え、今日は串間の乾燥場の機械の調査。
夕方、念のため連休明けの年休を申請。
どうせ余り気味なので取れるときは取っておけ。
17:40定時に退ける。
18:00駐車場から、g20-mlに
今から出まーす。
送信。ぽちっとな
ああ、これやりたかったんだー。念願成就。
eTrexでサンヴィレッジを目的地に設定、表示させる。北東867km。
大淀川を渡る橘大橋の渋滞を避け、一ッ葉有料道路へ。150円。そのまま宮崎道に。
既に真っ暗になった高速を西へ爆走。次第に車が減ってくる。
音楽が聞こえない
うーむ、ボリウム最大近くじゃないと風切り音しか聞こえないな。
夜はeTrexの画面は見えない。そういえばバックライトonにしてなかったなーと、薄っすらと街灯のランプに照らされた画面を見ると、
痛恨の電池切れ
消えていらっしゃるじゃありませんか。
いきなりlogは不完全なものとなってしまった。がっくり。
さっき霧島SAを過ぎたばかりだ。路肩は流石にイヤなので、小林ICの加速車線脇で電池交換。
そして再出発。
その後、加久藤トンネル手前のえびのPAでカセットテープ交換、ヘルメットを被りなおすが?
あご紐の締め方忘れた
あれーどうするんだっけ?
ヘッドホンのコードを気にしていたら、なんか違和感を感じてしまって手が覚えているはずなのに紐が通らない。
あれー? あれー?
やっと通った。出発。
20:30頃、一気に熊本を通過し、福岡に入った広川SAでラーメン喰う。あまり喰い過ぎると走る気が失せるので程々に。
夜中に向けて、濃いもん喰うと胸焼けするので適当に。
給油して出発。
広川SAは福岡といってもまだ有明海が近いようなところ。ここから10km程進んだ鳥栖jct.のあたりは一旦佐賀になる。
といっても300m右は福岡県という微妙な位置で、ジャンクションとICは佐賀県という結構無理な構造。
佐賀の政治家って誰や
無理矢理佐賀通したんだろうなと容易に想像が付くね。
それを過ぎると間もなく大宰府。博多の街が見え、また少し空気が暖かい。そしてまた山へ。
北九州では街を走るかと思ったけど、ずっと山道だった。寒い。
盆以来の関門海峡は、夜で良く見えないけど、橋のでかさからあのときの感動がよみがえってくる。
既に出発して350km。ようやく本州突入。九州を走り切った充実感と、これからが本番という畏れが入り混じる複雑な心象。
22:40頃、山口県に入って25km程の伊佐PAで休憩。
寒くなってきたので、革ジャンの下にフリースインナーを着る。
出発。
ここから、次の給油ポイントまで一気に行く。
夜が明けてから捲るのは自信が無いので、最低広島、最高岡山まで進んでから一旦仮眠というのが当初のプラン。
延々山道とトンネルが続く。
こういうときのトンネルはよい。明るいし、暖かいし、風も外より少なく、スリップに入っているような楽さがある。
外では90mphで巡航だがトンネルに入ると自然に95+mphくらいになる。
山口jct.から山陽道へ。
山陽道が西宮で再び中国道接続するようになったのはそんなに昔の話じゃない。山陽道を使わずに中国道で一気に行く方が正当なのかもしれないけど、今回はこの区間で大休憩(仮眠)に入る予定なので山陽道を選択。
というのは、天候や疲労度によるけど、緊急避難用宿泊地として、いくつかの健康ランドをチェックしておいたが、これらは山の中を走る中国道沿いにはないのだ。
とはいえ、山陽道も十分山の中だなこりゃ。たまーに右手に街の夜景が広がりほっとする程度。
何ヶ所かは瀬戸内海が見えるポイントもありそうだけど、真っ暗闇では海は見えない。
燃料系の針が一番左に近づく頃、広島に入り宮島SAにて休憩。丁度日が変わった。
そしてもう一区間走る。
既にちょっと眠いんだが、大休憩したら朝まで寝てしまうだろうし、仮に4:00頃起きたとしても多分走るには寒すぎるはず。
ここは2:00くらいまではなんとか進んでおきたいところ。
岡山まで150km程度か。カセットテープ一周で一気に走れる。
30分ほど走ると、軽い眠気も峠を越えた。また元気良く突き進み、1:50頃、岡山の20km手前くらいの道口PAに入った。ここで大休憩にしよう。
眠気が峠を越えたのでもう少し行けそうではあったけど、これ以上行くと大休憩が短くなりすぎるか、再出発時に日が昇って交通量が多くなりすぎている恐れがある。
休む場所として、SAとPAで迷ったが、夜中でも人の出入りが激しいSAではゆっくり眠れそうも無い。かといって、PAだと暖かく眠れる場所が無い。
なんとか良い場所はないかと見回していると、なんか公衆便所のような小屋がある。
情報ターミナルだそうだ。
なるほど色ガラス越しにモニタが見えている。
中はこんな感じ。
扉は無いが屋根はある。そしてベンチ。
奇怪な設備である。ベンチに座って、あまり動かない情報画面を眺めるための小屋なのだ。
わざわざ自販機やトイレと別棟であるのも謎。
しかし、
寝るにはちょうど良い
人も来ないし、モニタはついてるけど明るさが邪魔になるほどでもない。外と空気はつながってるけど雨風は凌げる。
ベンチも勾配がついてないし、幅もちょっと広めで、まさに寝ることも想定して作ってるんじゃないだろうかって感じだ。
このベンチでシュラフに包まって朝までお休みなさい。
途中で寒くなって、一旦脱いだ革ジャンとさらに上からgジャケットを着込み、下は革パンの上にシャカパンを重ねてまたシュラフに潜りこんだ。
お休みなさい。
ここまでの走行:696km
本日の成果
(九州のみ)
ITOH Osamu/
Sachi/
Guest Book/
036@itoh.gentei.org