loony襲撃
prologue
loonyが4国9州放浪の旅に出たらしい。今日あたり9州上陸するというので休み取って待ちかまえていたら昨晩のメールで、
「今伊予灘SAです。
三崎へ向かいます。
風が強い!」
なんと、昨日の内に上陸されてしまうらしい!
そういうことなら寝込みを襲いましょう。と襲撃計画。
大分へ
天気予報は雨で次第に好転する模様。ま仕方ないGWだし。
1:00頃ちょっとだけ寝る。まだ雨は降り出さないみたい。外で蛙の声が聞こえる。
3:00起床。蛙の声が聞こえない。降り出したか。
3:20。カッパのみ装備の軽装で出発。R10を淡々と。この時間は流れはよい。延岡までは要所々々に抜き所があるのであっという間に延岡まで着く。
延岡から先の山岳地域はR326の方がハイスピードだけど、より交通量の少ないR10宗太郎越えを選択。
R326に比べてかなりカーブがキツイので、雨の夜だとヒヤヒヤですな。michelinのwetグリップもイマイチ未知数だし。
白線踏むとヌルッとくるけど、挙動は穏やかかな。この条件ならD220でもチュルッと来るしね。
それにしてもコーナーの車線中央にペイントするのやめて欲しい。矢印とか。晴れでも滑るもんなあ。
マンホールも勘弁ならん。ライン取りがシビアすぎる。
そういえばずっと雨だと思ってた、ライトに照らされて飛んでくる無数の白い粒。
結構大きさが不揃いだなとは思っていたけど、
虫でした
飛んでライトに激突する春の虫。字余り。
一番ひどかった時で、シールド全面虫でべっとり、前が見えない。
赤いGTSは前から見れば別の色っていうくらい着いてた。たまらん。
虫がいなくなったら雨で半分くらい勝手に流れちゃったけど。
5:03。あれ?と思った。微妙に空が真っ黒じゃない。夜が明け始めた。
5:20。もうライト灯けなくても走れるくらい明るく(薄暗く)なってる。
夜が明ける速度ってこんな早いんだね。
夕暮れもこんなもんだっけね。
薄明るく、もやの掛かった山の風景
ちょっと幻想的だったので撮りましたが・・
健康ランドの正確な位置はチェックしてくるの忘れた。でも大分市街からR10で別府方面に走り出すとすぐに案内看板があったような記憶。
ありました。さっくり到着。6:10。
雨はほぼ止んでいる。
カッパを脱いで御入館。モーニング価格で1000円くらいだった。折角だから風呂でも入ろう。
まだ寝てるかもしれないloonyに風呂にいるとメール入れて風呂へ。
いろいろあるけど早朝で一部湯を抜いて清掃中。それはいいんだけど、全部ぬるいよ。
38℃〜40℃。一つくらい熱めの湯が欲しいなあ。
そうこうしている内にloonyが風呂に来た。やあやあ久しぶり。
風呂上がって本日の方針を相談
別府〜湯布院
のんびり急がずに出発。
雨は上がってるようなのでカッパ脱いで出発。とりあえず、そういうことならオススメコースの別府・湯布院経由で阿蘇を目指しましょう。
気持ちよく海岸線を走って別府へ。そこから山を登り始めるすぐに、
寒い
また雨もパラついてきたし、この先は標高も上がって雲の中。完全に雨っぽいや。道端でカッパを着て先へ。
山から見下ろす別府湾方面はかなり綺麗だったんだけど、路面もwetなのであまり振り返る余裕もないな。残念。
由布岳のまわりを湯布院に向けて下る道。大分県道11号。
これホントに雄大な風景に囲まれて路面も下りながら広々して走りやすいゆったりワインディングで最高な所なんだけど、景色はみんな雲の中。
ああー残念極まりない!
本格的やまなみハイウェイに入る入口のところの水分峠のドライブインで休憩・朝飯。
なにしろ寒くて、まあ大したモンもないので暖かそうなところで二人で朝からとんこつラーメン喰った。
まドライブインなりの味。
loonyのSHERPAにグリップヒーターが付いてるの発見。
そういえば付けるって話はloonyの日記にあったよね。これだけで結構暖かく走れてるらしい。雨風モロに受けるoff車なのにね。
裏山。
以前はなんか邪道な装備っぽい気がして要らんと強がり言ってたけど、本気でグレイトなツーリングを考えたらツアラー
※ ジャンル的ツアラじゃなくて、ツーリングに使うためのバイクって意味で
にはあって然るべき装備なんじゃないかなと思った。
一方でそのバイクのコンセプトに反する改造をすると地味なパーツでも一気に雰囲気が変わってしまう。それは美学に反するんよね。
GTSにとってはそのSたる所以のために排除されるべき装備なのか、GTとしてあるべき装備なのか。くだらないことで悩むな。> わし。
どーせそんな金無いじゃないか。
やまなみハイウェイ
引き続き雨。
標高はどんどん上がって、最高の牧戸峠では1240mまで登る。
超寒い!
九州のGWをナメてたね。
家を出る前に天気の好転を考慮して
メッシュジャケットにするか
悩んでたわしは愚かだった。
湯布岳付近とは違ううねった草原の続くやまなみハイウェイ周辺の景色も全滅。
天気のせいもあって車が圧倒的に少なかったのがせめてもの救いかな。このコンディションじゃどうせ車より速く走ることもないんだけど。
そして瀬の本に着き定番の三愛レストハウスで休憩。
ここだけはツアーの観光バスも必ず来るので中は大混雑。
土産物コーナーばかりで、
タダで
座れる場所が全然無い。やられた。
どうにか奥に一ヶ所みつけて、濡れてるので座布団を除けて座り一服。
この寒いのにタバコ吸うとよけい手足の血行が悪くなって寒くなるのに。わかっているのに二服、三服。
熊本へ
標高高い山の中では天気は絶対に良くならない。一方で山の下の天気は予報通り好転しているはず。
本来ならミルクロード方面がアタリマエなんだけど断念して一の宮方面へ下山、熊本へ向かうことにした。
下り始めるとすぐに雨もなくなり路面もドライへ。
なんだかなあ。
途中、片桐屋で田楽でも・・と思ったけど休み。
まあベラボーに高い店なのでこれはこれで良かったかもしれないけどね。
代わりの昼飯処もR57を西へ向かう途中、いくらでも飯屋はあるぜーと思っていたら熊本に近づくとパッタリなくなった。
まさかまた喰いっぱぐれコース?!
わし出先で喰いっぱぐれ率めちゃくちゃ高いんよね。
それだけは勘弁して!
ファミレスで妥協と言ってもあるのはjoyfulばっかり。
joyfulは九州にやたら多いファミレスで、まあGUSTOみたいな内容。店構えやメニュー的にもGUSTOより落ちる感じかな。ちょっとショボ過ぎるんだよな。
joyfulだけは避けたい。
とか贅沢言ってるから喰いっぱぐれるんだってば!
結局入ったのは熊本ICも過ぎた所のVolks。なんだかなあ。
今にして思えば、joyfulの方がある意味九州の味だったのかなぁ?!
熊本市内はいつも通りの混み具合。
大きな道でもローカルな超低速車が出入りするのですごく走りにくい地方都市特有の混沌とした交通。
熊本の人には悪いが、熊本走りにくいんだよね。譲り合いの精神が欠如してるし。
わしの経験では城下町な都市はどこもこんな感じやね。路面電車のある街は特に悪い。
というわけで、さっくりすり抜けして熊本をpass。
天草四郎メモリアルホール
陸路で天草を目指すことにした。
ヤスの熱烈推薦という天草四郎メモリアルホールへ行ってみる。
昼飯後、R57〜R3の緊張が解け、長閑で直線な海岸道路に入って眠気爆裂。うあー。
あまり大したこと無いと記憶してた天草五橋も、改めて通ってみると以外と旅っぽくてよかったかも。
一つ一つ渡っていくのが、先へ進んでる感じにさせるね。
そして問題の天草四郎メモリアルホールに着いた。
目的達成してはしゃぐloony
そして中へ。
入館時間ギリギリでした。ラッキー☆
普通に料金取られるんだけど、ぼちぼち途切れなく客が入ってる感じ。不思議。
・・・絶句・・・。
総括のしようがないっす・・・。なんてーのかな、結局島原の乱てのは何だったんだろう?
それを説明する場所のはずなんだけど、見れば見る程
実はなにもわかってないんですよー
ていうことがわかる資料館。
2Fの瞑想スペースがイカス。
マハーポーシャの店の中みたい!
ストレッチなんかして過ごす。
八代へ
天草周辺のツーリングの醍醐味は、周囲に張り巡らされたフェリー路線ね。
結構生活密着なので、便も不自由を感じない程度にはあるし。
天草上島(あるいみまだ入口なんだけど)へ渡ったところの松島港から、向こう岸の八代まで渡って九州島へ戻ることにした。
港に着くとこれまた最終便の15分前とか。超ラッキー。
船が来たぞー
130t。ちっちゃー。
今まで乗ったフェリーで一番小さいかも。料金は12m超の車まで設定あるけど、そんなの1台しか乗れないぞ。
でも旅気分炸裂で大好き。
夕暮れの50分間をのんびり。
天草の夕暮れ
意味無くセピア色にしてみました
人吉へ
loonyは明日の林道攻めを考えて今日の最終目的地を人吉にしました。
八代で給油して、R219で球磨川沿いを登っていく。
とても単調。道も狭くてあまり走りやすい道でもないし、爽快な風景でもない。もう日も暮れて何も見えないしね。
しかもこの道、結構大型車が多いんよね。九州道の加久藤トンネルを排除された車が通る唯一の下道なので。
淡々と人吉入り。
キャンプ地は人吉のクラフトパークなる施設のキャンプ場。
広々した芝生のサイトでとても快適そう。既にバイクがかなりの数入って思い思いにテント張ってた。
人吉まで来るとわしは日帰り圏内だから使うこと無いだろうけどここはオススメだね。
R221を挟んだ反対側にショッピングモールがあって、そこに新城温泉という風呂がある。入口にはコインランドリーまであって、九州キャンプツーリングでは一つのチェックポイントにできそう。
ここでloonyとはお別れ。
写真取るの忘れますた。
宮崎へ
八代からR219を全線制覇すると密かに宮崎に着きます。
だけど夜間はちょっとリスキーな横谷越えの西米良経由になっちゃう。
既に相当走って結構疲れてきてるだろうし(自覚無し)無難?にえびの回りで帰りますか。
R219で万一転落でもしたら誰も見つけてくれないもんな。電波も届かないし。
えびの回りなら適当なところで高速にも乗れるし。
と思いつつ、さっくり下道で宮崎へ。
ループ橋も完全な形じゃないので暗いとなんかダラダラ曲がってる坂道でしかない。
交通量ないので走りやすかったけど。えびの〜小林区間も所々追越車線あって早かったし。結果オーライでしょう。
宮崎到着22:10。何時間走ってたんだ一体。
568km。久々にいっぱい走った。微妙に
2/10
の記録571kmに届かなかったのか。今日の方が走った気がするけどね。
九州中部一周してもた。やっぱり連れのいるツーリングは楽しい。
ITOH Osamu/
Sachi/
Guest Book/
036@itoh.gentei.org