ひむか神話街道を辿る
夏休み(前半)の最終日。
予報では曇りのち雨。
でも天気図を見ると弱い気圧の谷が近づいてくるだけで、大きく崩れそうもない。
空を見ると全体が霞んでるけど厚い雲は発生しそうもない。
やっぱり走りに行こう。
今年の春に開通した、
ひむか神話街道
というのがある。
ざっと通ってる場所を見る限り、新しく綺麗な道を造ってた風でもないので、既存の修行道に看板立てただけかなと思いながらも、やはり気になる存在。
一応行ってみましょう。
今日行ってみたのは、宮崎より北の部分。
R219
いつも行く、宮崎〜西都〜西米良の道。
これは一ツ瀬川の渓谷に沿って、比較的広くて快適な道なんだけど、ひむか神話街道の案内パンフの図だと、R219からどの道に入っていくのかさっぱり解らないんだよね。
県道22号小丸川渓谷でもないし、県道39号銀鏡川沿いでもないし、本当に新しくできた道があるのか?
吐合中之又林道
まさか、と思ったけど、道にある新しい「ひむか神話街道」の案内看板が指す道は、尾八重川に沿ったとんでもない道だ。
辛うじて舗装はされてるけど、一部大きく崖崩れがあって、工兵が造ったような宙に浮いた仮設道路があったり(しかも造ってから結構経っているような)。
あっという間に深い山の中
あの山全部超えてきたのね。
標高は900mくらい。
後でlogを見ると、吐合中之又林道というのがここで通った道に相当するようだけど、微妙に20マップルにある道と通っているラインが違うような気もする。
そして、確かに地図にもある尾八重牧場の横は通った。なにが牧場なのか、生体反応なんか無かった。そしてそこから先は、地図にない道。
比較的新しい道だが、明らかに林道である。
林道、すなわち林業のための取付け道路。生活道路でもなければ、2箇所を繋ぐ目的で通した道でもない。
収穫済み。
殺伐とした光景だけど、要は木の畑なんだよね。
苗を植えて、大きく育ったら収穫する。それだけのことにしては大掛かり。
そして、logによると木城町の西端をかすめ通って南郷村の渡川ダム湖の南岸に降りたらしい。
確かに、案内パンフの図通り、といえばその通り。
これまでの区間、地図上に道は無い。
案内パンフの図ではここまでの道は、
太くて、ほぼ直線
で示されているので、詐欺と言えば詐欺だ。
県道39号
ダム湖の西端の橋を渡ると県道39号になる。
銀鏡から山を越えてくるとここに到達するので、通ったことはある。2〜3度。
が、県道を通る区間はホンの1kmくらいで、すぐに「ひむか神話街道」の案内看板はまた別の道を指すのであった。
米良椎葉林道
という名前は、まさに西米良村から椎葉村に抜ける林道群の総称でたまたま地図にそう書いてあるんだけなんだろうけど、その南郷村内の一区間。
それに吸い込まれた、
荒木谷というのに沿って山に入る。
ひそかに、この林道は
1年半前
に通ってる。途中、地図にない立派なトンネルが完成している。
トンネルは2年前にも既にあった。当時、開通したばかりのようだった。
前後は林道なのに、トンネルは広い2車線で、長さも1500m以上あるのだ。
この道を抜けると、南郷村の中心から西に外れた鬼神野に出る。
R388
R388は改良が進んでいて、かなり良いペースで走れる快適な道。
日向市から南郷村、椎葉村を抜けて湯山峠を越え、熊本県は水上村へと続く。
こう書くと立派な街道に聞こえるが、はっきり言って誰も通らないような道だ。
まあわしみたいな物好きには有り難い道。
江藤隆美万歳。
←ここんとこ抵抗勢力・道路族として存在感示してるよね。今期限りで引退。
そのR388も6kmばかし西へ走ったら、すぐにおさらばなのだ。
栂尾地区からまた変な道に吸い込まれる。
中山トンネル
これは林道なのか村道なのか、地図には表記無いけどおそらく林道だろうね。
村がこんな道を整備する予算起こせるわけがない。
この道も
1年半前
に通ってる。ずっと同じルート(逆走)だな。
何の案内も無いのに、自分でこのルートを選んだって、やっぱりわし頭どうかしてる。
ある意味椎葉村から西都方面への最短コース上だから必然なのかな。
まあそんなわけで当時はまだこの中山トンネルは未完成だった。
完成した中山トンネルは、それはそれはすごい。広い二車線トンネルで長さが2500m以上あるのだ。
本当に、何のために造ったんだ?
江藤隆美万歳。
R265
中山峠を下ると、椎葉渓谷に着いた。R265に合流。これがダム湖上にかかる那須橋を渡ってR327と合流する。
ダム湖は、耳川と十根川の合流地点でもある。耳川側の上流には大きな上椎葉ダムがあり、台風の影響で放水中。大量の濁った水が流れてきている。
一方の十根川はダムがないので台風から3日後の今日は綺麗な水が流れてきている。
すると、
青ナイルと白ナイル
なんかすげえ。
R265は、椎葉以南はとんでもない修行だけど、椎葉から五ヶ瀬方面は良く整備されていて走りやすい。
距離は結構あるけど、苦もなく五ヶ瀬を通過。熊本県蘇陽町に入りR218にぶつかる。
ひむか神話街道はR218を東に向かって高千穂の天の岩戸まで続くんだけど、もういいや。
西へ進んで清和村(せいわそん)に入った。
清和文楽邑
清和村のR218沿いにある道の駅清和文楽邑(むら)に立ち寄った。
13:00を回って、ちょっと軽くなんか喰っておこうかなと。
蕎麦喰った。予想に反して結構うまかった。そして結構安い。量も少ない。
その名の通り文楽見たりできるようなところなんだけど、一応パス。
結構好きなんだけどねこういうの鑑賞するのも。
駐車場に戻ると、静岡ナンバーのDS11のおっさんが出発準備していたので少し語った。
四国経由で昨日九州入りしたらしい。別府から延岡回りでR218をずっと登ってきたんだね。
今日は八代まで行くとか。
おっさんはわしの川崎ナンバー見て構えてたけどある意味地元です。家から半径100km圏内だし。
というわけでこっちのことなら何でも聞いて!モード。
ま、おっさんもそれなりに計画は固まってるみたいなので天気の読みのアドバイスだけ。
微妙に離れて止まってた山口ナンバーのTDMはその微妙な距離に阻まれて参加せず。
この時点で、わしはここから先どうしようか決めてなかった。
八代側に降りてぐるっと回って帰るってのを少々考えて五ヶ瀬から西に来たんだけど、天気悪くなるとしたら西からだし、おっさんとの話の中でやっぱり東に戻って、宮崎県内の未制覇国道を繋いで帰ることに決定。
道中気を付けて。おっさん。
R503
地図でコレ見ると、なぜか「ゴォーマリィーサンー♪」(ブラッドピット風:古い)て呟いちゃうんだよね。
R218からの入口は、600m手前に表示があるくせに現場の表示がわかりにくくていかん。
飯干峠の北側は改良が進んでかなり走りやすい。
でも所々集落を通るのでペースは抑え目。
飯干峠より南は、結構修行道でした。そして結構長い。淡々と走り続ける。
そのうち、急に道が改良区間になったかと思ったら、
突然の渋滞
なんでこんな山の中で!?
10台以上並んでる。
時間帯通行止めでした
ガードマンが寄ってきて、開通まで20分くらいあること、ゲートの前まで移動して先頭に着いて良いことを告げられる。
開通待ちの列
同じ行列の北九州発の車のおっさんと語る。
どうやらわしと同類で、知らん道の放浪癖があるらしい。この先どう行くかも意見が合うね。
しかし付き合わされてる奥さんも大変だな。わしが同情してどうする。
この際、1時間以上待ちなら、下の七ッ山川に降りて遊ぶんだけどちょっと中途半端な待ち時間でした。
そして、開通すると工事区間は短くて、通過後間もなくR327の交差点。なんだかなぁ。
R327
引き続きここから未制覇区間22km。西へ。
間もなく、また時間帯通行止め。こんどは40分待ちらしい。
ちょっと考えたが、さすがにここは引き返した。
が、先に引き返した営業車がグリグリっと山の中に入って行った。
抜け道があるらしい
迷わずついて行く。
なんか山間の畑の間を抜けて、通行止めから1kmくらい先に出れた。すばらし。
ここから先は可もなく不可もなく。特に狭くもないけどなんかつまらん道。
そして午前中に通った「青ナイル・白ナイル」の那須橋に出た。これでR327の未制覇区間終了。
迂回した1kmは、もうええやろ。通ったことにしよう。
R265
再びR265である。那須橋から、午前中は北上したけどこんどは南下。
20マップルに書き込んであるわしのメモによると、
恐ろしく長い
長いぞー
長いー
狭いが割と良い
だって。実際国道としてはとんでもない道だったと記憶している。
ところで、R503の時間帯通行止めの列にいて、迂回時からわしの前にいるレンタカーのセフィーロ、なんか速いんだよな。
グネグネの修行道なのに、微妙にわしより速いくらい。
路面が悪いのでわしもかなり慎重に走ってはいるんだけど、この道で4輪であのペースって尋常じゃないと思うよ。隣に奥さんみたいな人乗ってるのに。
結局、ずっと離されたり追いついたりしてたけど、区間50km走ってる内に見えなくなった。
あ、途中で、大河内桑木原林道でショートカットしようと思ってたのに、忘れちゃったよ。
R265より快適そうだったのに。ちぇ。
ああやっぱりR265は最悪だ。
もう来ない。(かも)
R219
西米良村の村所(むらしょ:村内唯一の信号機あり)からは、R219で西都経由宮崎まで一直線。
この道は変化無くて飽きるけど走りやすい。走るには気持ちの良い道。
とはいえ村所は熊本県境にほど近いところなので、宮崎まではまだ40kmくらいあるんだな。
いひー、ちかれた。
おしまい。
宮崎県内国道未走破区間
残り13km(北郷村内R388)
ITOH Osamu/
Sachi/
Guest Book/
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