柏崎にて

昨日夕方より盛岡でいろいろな物資を調達し、朝から柏崎入りをしました。
長岡を過ぎると高速道路もガタガタになり、スピードを出しては通れません。西山ICを降りると早速倒壊した家屋がちらほら。

救援先は市内中心部に近い住宅街ですが、幸い電気は当初から落ちなかったのでこれは相当助かりました。冷蔵庫、電子レンジ、電気ポットが使えるので少なくとも「食」に関して危機になることがありません。テレビやネットも使えるので情報通信もok。
復旧工事の都合や余震の影響で今後も供給される保障は無いのですが。

あとは水道ダメ、ガスダメ。家は傾いても無く住める状況。

そんなわけで、事前に情報がとれたのでまずまず的確な物資の調達供給ができたのではないかと思っています。
水道はダメですが、川に挟まれた海沿いの柏崎市街は地下水が豊富で、近隣に自前の井戸を持っている家がちらほら存在しました。もっとも井戸水を出すのに電気ポンプが使えたので助かったわけですが、お陰で井戸水は飲めないけど飲料以外の水がなんとか確保できるというのは幸い。
被災地全体でも、これだけ恵まれた状況の場所は少ないと思います。なので、もっと困った人達に援助物資が回るように、自分達のところが自己完結できるように補給しました。

持込んだのは水汲み用にバケツ2、ポリタンク2、カセットコンロ+カセット24本、ブルーシート10枚、虎ロープ100m、ガムテープ、針金、工具一式(ネジ・釘・金具類も)、飲料水48L、飲料茶12L、レトルト食材・缶詰等(炊き出しとかぶらないメニューね)、果物、紙容器類、ラップ、無洗米、チンする御飯(便利!)。しょうゆちゅるちゅる(ガソリンの積替えに使ってるやつ)、トイペ12巻、ティッシュ5箱、ウェットティッシュ、電池類、通信機器・・

食料品関係は今までの災害現場を見ていると案外早い時期に充足し、下手すればだぶついてくるので数日凌げれば大丈夫と判断しましたが多分まちがってなかった。それよりもやはり細々とした日用品類が調達困難になりがちですね。特に幅広く衛生関係です。

結局重作業は発生せず、細々とした修繕や今後の地震対策的な作業くらいしかやることなかったのですが、やっぱり大変なのは水ですね。井戸が使えるとはいえ、近場であっても水を汲みに行くのは重労働です。トイレを流すにも結構な水が要るので、最低限に絞っても結構水を汲みに行かなければなりません。時間も力も必要なので、こういう作業には人手が要ります。台車のようなものがあると便利です。これは気付いてたけど荷造りの時に忘れた!後悔。

両親は「来なくても大丈夫!」と意地張っていましたが、こういう時はやっぱり顔出した方がメンタル面でもいいんじゃないかと思います。それに、現地の人達は自宅だけでなく仕事場の復旧もしなければならないので、家の関係の作業ができる人手は重要です。近隣からの連絡等もあるし、各種調査も回ってくるので留守番も必要ですし。犬もいるし。

それなりに役に立てたようでよかった。
「行って来い!」って笑顔で送り出してくれた職場の人達にも感謝です。

すごいと思ったのは、こんな中でも宅急便が届きました。お中元とか。
ライフラインは時間がかかりますが、物流は道さえ通れれば機能するので復旧は早いのですね。

蛇足ですが、写真等はありません。人の不幸にカメラを向けるなんて不謹慎なことは、仕事であってもわしにはできませんね。情報は大切ですが報道陣もわざわざ被害の大きなところばかりに複数社たむろしたり、朝から晩までヘリで爆音を立てたり、邪魔です。基本的に復旧には何の役に立っていないのだから、もっと協力して各所最低限の人数で広範囲に効率よく情報収集したらよさそうなもんですが。
奴等結局ただの野次馬じゃないですか。プロの野次馬。浅ましい。


記録としてダラダラ書きましたが、何かの参考になれば幸いです。



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