Malawiへ

金曜朝に思い立ってスクランブル決定。
一昨日(日曜)の夜Genevaを出発。
直前でロクな便が取れないのでアブダビ、ヨハネスブルク経由(乗継の都合で一 泊)、リロングェに本日昼過ぎに到着予定でした。

アブダビに昨日夜明け前に到着、できず、なんだか空港のトラブルとか天候不良 とかで東にちょっと通り過ぎた名もなき空港に降り、暫くすると「日の出を待っ て再トライする」とか。4時間後にようやくアブダビ到着。

エティハド航空はしかし、良かったぞ。UAEの中のアブダビの国営なんだろう。 何故か日本人クルーが一人。(エミレーツはドバイの。)

んで空港内はしっちゃかめっちゃか。乗継のヨハネスブルグ行きなぞとても目処 が立たないのでとりあえずラウンジへ。しばらくするとキャンセルとの話。係員 が来て、ドーハ経由ヨハネスブルグ行きで良いかと言うので良いと答えると、間 もなくドーハもキャンセルのアナウンス。係員が持って来たAltanativeは翌日の ヨハネスブルグ行き。と、アブダビの宿。おい、これじゃ火曜にも着かないじゃ ないか。

この際、到着日時はどうでもいい(わけないけどあがいてもしょうがないし)。 確実な方法を取ろうと思うが、ヨハネスブルグの宿とその先の便の変更もしなきゃ なんない。一旦ロビーから出て、外のカウンターで仕切り直した方が混乱を避け られるかなと思い、予期せずUAE入国完了。

しかし甘かった。外でも「できない、できない」と壮絶なたらいまわしに遭い、 多分コレその先のヨハネスブルグ-リロングェ便が取れないんだろう(曜日が限 られていたり、割と満席になりやすいので)と思い、元の切符手配してくれた AMEXに電話。「アブダビでトラブってる。助けてくれ。」

AMEXは流石にすぐに全体像を把握して、そう待たずに別の案を出してくれた。既 に予約済みなのでエティハドのカウンターで発券してもらってくれと仰る。
しかしここからまた壮絶なたらいまわし。結果的に、キャンセル便の振り替えな ぞで使うFIMという手書きチケットを発券してもらわなければならなかったのだ けどそのことややり方をカウンターの係員が理解していないのだ。こちらもそん な方法があることすら知らないので「この予約を発券だけしてくれればいいんだ よ!」と言っても「できない、あっち行け」の連続。
最後にAMEXが電話をくれて「係員と直接話すから代わってくれ」と言い、面倒は 嫌だと渋る係員に携帯を押しつけて、係員はAMEXからレクチャーを受けてFIMを 発券。という。やれやれ。
周りも数組が同じように右往左往。ツアーからはぐれた上乗る便がキャンセルに なってしまったアラブ人風家族、クアラルンプールに向かうという女性、俺のビ ジネスがおじゃんになった、どうしてくれるんだ!と息巻くアラブ人ビジネスマ ン。日本人から見ると「アホか。てめえでなんとかすれ。」の世界だけど、欧米 はもちろん特に中東は「とりあえず人のせい」が徹底してる。中東の連中は本当 に勝手だ。航空会社の係員は流石にそんなことはないのだけど(結構まともな方 だろう)あんな客を相手にして疲弊してました。可哀想に。

さて発券さえされてしまえば、中東の格差社会はすばらしくて、エコノミーの客 とビジネスの客、ファーストの客はもう対応から通るルートまで全然違う。平和 にラウンジに戻りました。この間5時間。

で、決まったルートはアブダビからマスカットへ逃げ、ナイロビを経由してリロ ングェに入るというもの。
見るとマスカットでの乗り継ぎ時間があまり長くない。通常なら余裕だがこの状 況だとマスカット行きが定刻に飛ぶとも思えず、危険だなあ。と思いながらコー ルを待ち、概ね定刻にマスカット行きの搭乗ゲートまでは着いたのだが。

案の定、そこからなかなかゲートが開かない。
結局1時間以上遅れて出発。マスカットに着いたらナイロビ行きの出発30分前で すよ。ダッシュで飛行機を降り(幸いターミナルまでバスを使わない直結だった)、 乗り換えカウンターへ。
こちとら手書きのFIM券しか持たず搭乗券は持ってない。つまりチェックイ ンしてない。 でもマスカットの係員は素晴らしかった。もはや深夜でカウンターはガラガラだっ たが、彼方からアジア人が近づいてくるのを見ると「ミスターイトウ!」と呼ん でくれた。FIMのことも解かってる。ナイロビ行きケニア航空のチェックインは 締め切られてしまっているが、無線や電話で「ここにもう一人乗客がいる!!」 とあちこちに連絡をして、クローズしたシステムをこじ開け、チェックインして さらにゲートまで送ってくれた。ひーありがたや。

30分後、定刻にナイロビ行きは出発。6時間くらいしか乗らないのでメシも喰わ ずに即寝て起きたらケニア。

ナイロビまで着けばもう先は堅い。先方に連絡を取り、色々あって便は変わった が到着予定時刻は15分しか変わらないと伝える。つまり迎えのドライバーには何 も影響しないのだ。

また日も昇り、ナイロビを飛び立つと左に「キリマ・ンジャロ」らしき山が。
そういやこんな早い時間に発ったのになんでリロングェ到着が12時過ぎるんだろ? と思ったらこの便、ルサカ経由でやんの。ルサカで1時間停まり、人が乗り降り して再出発。んでいよいよリロングェへ。

前回12月に来たときには雨期に入ってそう経っていなかったのでまだ大地は赤い 土が剥き出しの所が多かったが、今回は雨期も佳境。上空から見ても一面の深緑 です。すげえ。
自然の、生命の力強さをリアルに感じられる。アフリカ。
シベリア上空から見た「生命反応ゼロ」の景色も凄味があるが、アフリカは対極 にある。
地上に降り立つとさらに陽気な人々とズンドコスッチャカと軽快な音楽がどこか らともなく流れ、つまんないことに目くじら立てるのがバカバカしくなってくる。 アフリカ。
住めと言われたら流石に躊躇するが、いいとこだ。
多分Malawiならではなんだろうけど。(アフリカの他の都市はもっと殺伐として いると聞く)



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