読了:皇帝ナポレオン

昨夜26:00前までかかって読み終えた。
結果、面白かったし勉強になった。
主人公ムッシュゥモンデールのいる現在が一環として基点になっているが、取材 活動を通じて対象の回顧録といった形で時代が変遷してくる。そして現在もナポ レオンの活動は進行中で、その中で「暴露本」という形で説明される歴史もある。
モンデールの成長もあり、暴露本ではナポレオンをこき下ろす内容となっている が、その後従軍し傍でナポレオンを観察するうちに、彼の正義についても理解し、 ナポレオンが失脚した後は彼の美伝だけが残るように工夫され、そうなった後年、 登場人物はみな亡くなり、当時一番若い部類であり一人残った中年のモンデール は、いろいろ失ったものもある中でそれでも直接歴史に触れ歴史を作ったことに 満足、懐古して終わるような。

あの頃のヨーロッパは、日本の戦国時代だな。ナポレオンは信長か秀吉だな。
西郷隆盛は部分的にナポレオンになりたかったのだろうな。当時は偏った情報し か入って来なかっただろうし。

何度も書くが、本当に「国家」ってなんなんだろうな。
「貴族」というものについても考えさせられる。古今東西、悪の権化のような書 かれ方をしているが、現在でも色々と形を変えて残る「世襲の」「特権階級」。
一般的に考えられているような弊害もあるのだろうが、「治世」というものを考 えた時に合理的なシステムでもある。
現時点でわしの理解では、「支配階級」「庶民」「軍人」は相容れない価値観を ベースに成り立っている。高度に民主化し、一庶民からリーダー層や軍人を育て るのは、イデオロギー的に矛盾しており、不可能に近い。
特に支配階級(リーダー)は、組織全体を守るための外交的視点による帝王学が 必要であり、庶民上がりでは何でも反対の野党議員が関の山。
軍人は「組織・正義のためなら命を捨てる」という宗教的刷り込みがないと機能 せず、「人権」を謳うグループからは生まれ得ない。

なんてことをツラツラ考えると、日本は結構体制的にヤバくて、安倍はつくづく うまくやってる(解ってる)なあと。
案外その辺一番進んでいるのは実は中国だったりするのかなあ。あれが国家の完 成形とはもちろん思わないけど、西欧の価値観をコピーせずに独自にシステムを 作っている合理性がある。
ウエストファリア体制。覚えとかないと。そしてそれが定義する「国家」という 形は絶対的なものではない。現在の外交システムでは、領土・国境があり国民が いて政府がありというのが基本になっているが、古来、一定の利害関係・文化を 持つグループの集合体が国家みたいなもんで、領土の概念の無い遊牧民やIS的な 「国家」も「国家」なのかもしれないし。
宗教・言語は非常に重要な役割をしていて、人は必ずしも内部で再生産されない のかもしれない。バチカンの人達だって余所者集合体だろ?
キリが無いのでこの辺で。

Mini車検準備

んで今朝は寝坊10:00頃起き上がる。

フィルムを剥がした。
助手席を取り付けた。今更、取付ボルトが3段階調整できることに気付いた。一 番前を使っていたが、一番後ろにすれば足元が更に広いのだ。運転席も含め、やっ てみた。
そして、リヤの車高を落とした。ホイールは外さなくても一応回せるんだな。ジャッ キアップもしなくても何とかなるんだな。完全に寝転がらないとできないけど。
ぱっと見前下がりではなくなったと思う。

西合志図書館

1日遅れで、本を返した。皇帝ナポレオンはヴィーブルの本だが、次に借りるの を探して、それが西合志の本だったので西合志に来たわけだ。
「小説フランス革命 1 革命のライオン」by佐藤賢一
全10巻だかある。開架の本なんで定番認定なのかもしれないが、面白いと良いな あ。読む力が弱いので、相当筆力のある作家さんじゃないと面白いと思えない。

統一地方選まで1週間。図書館ロビーは期日前投票所になっていた。
ついでに、裏のマンガミュージアムを偵察。本当にマンガが読めるところなのか。 1日300円、年間1500円で読み放題みたいだ。斬新だな。
ただ、まともな椅子とかが無さそう。皆思い思いに転がったり座り込んだりして いるのは雰囲気としては良いんだけど。

一度、入ってみても良いよな。

036温泉合志の湯

相変わらず山鹿に未練はあるが、今日は家でしょう。
晩飯は富士食品の豚スタミナ。味噌汁は手作り。

洗濯

大した量じゃないが、風呂入りながらパジャマやタオルなんかと一緒に済ませて おく。


ITOH Osamu/ Sachi/ Guest Book/ 036@itoh.gentei.org