6:00頃目が覚めて勢い起き上がってしまった。この時期の九州、外はまだ暗い。
と言っても活動を始める気にもならず、電気灯けて布団に入り直して中原の虹の
4巻を読み終えた。昨夜読み切るかと思ったら数ページで眠くなってしまったの
で。
いろいろなエピソードが入り混じっているが、愛新覚羅(アイシンギョロ)が、
勇者ダイシャンが悩みながらも最終的に長城を越えるに至る話と、張作霖(チャ
ンヅオリン)が同じく東北に興り東北王(トンペイワン)として独立、からの長
城越えに至るまでがシンクロしている。
蒼穹の昴の一貫した主人公は李春雲(リィチュンユン:春児:チュンル/チュア
ナル)だろうが、中原の虹では張作霖だな。
浅田次郎のスタンス、解釈は面白い。張作霖を単なる野望の征服者ではなく、人
民解放を目指す英雄とするところまでは誰でも考えられるだろう。しかし、その
原点というかインセンティブ?モチベーション?として「貧乏人の権化」として
いる。西太后も袁世凱も天下の大悪人というのが定説なんだろうが、それぞれの
やり方で中国を列強の支配から守り抜くために悪役に徹したヒーローだったとい
う形でまとめて、性善説を貫いている。
全編を通して「我が勲は民の平安」がキーワードになっていて、誰しもが各々の考え、やり方
によってそれを目指そうとしているのだ。それぞれに大義がある。
なので、いろいろあっても後味が悪くない。
もちろん要所要所では泣きまくりである。春児と雷哥の再会、からの雷哥と玲玲
との再会。それを飾る銀花の献身。
トムバートンの死。岡圭之介が報い、梁文秀の帰国。
伏線の張り方と回収がすばらしい。比べるべくも無いが、スターウォーズみたい
な勧善懲悪は悪側の大義が無いからね、薄っぺらくなる。でもまてよ、このシリー
ズでも一貫して列強の植民地政策は悪として描いている。ジュゼッペ・カスチリョー
ネの言葉によってもカトリック的な西洋の価値観による支配の拡大を否定的に書
いている。
続編では最後の最後で、雷哥と銀花の子は共産革命に向けて動いていたし、王逸
は既に毛沢東と出会っている。どこまで史実か知らんけど、おそるべき腐れ縁。
そして中国は独特の近代国家を形成する。世襲の帝政でないだけで、中共の独裁
の構図は中華帝国と何も変わってない。5千年刷り込まれた価値観なんだろう。
翻って、日本は、一応立憲君主制を取り民主共和な政体となっているけど、あれ
だけ情報統制、言論統制のある中国よりも息苦しい何かがある。
日本を縛る「同調圧力」はいったいどこから来ているんだろう?何を得て何を失っ
たのか。教育が行き届いて、貧富の格差を小さく押さえていることとは大きく関
連がある気がする。飢えにくいがチャンスも無い。単体では悪く無いが、別の体
制の諸外国との折り合いが悪いのだ。生産性が低くて勝てない。
ついでに米津玄師のLEMON。すごく刺さる詩でこれも涙が止まらないんだが、こ
のシチュエーションが具体的に想像できなかった。
でもこの話にはそういうエピソードが沢山入っている。
玲玲の周辺の話、銀花の周辺の話、賛賛の周辺の話、・・・
珍妃もそうかもしれん。或いは西太后も。
よもや、寿安の周辺あたりが一番馴染むのか。
雨予報だがなかなか降り始めないし、こんな日はゴル練に行くべきなんだろうが
もうひとつ気が乗らない。腰もなんか違和感あるしなあ。
と、だらだらビデオみたりしていたが、結局手を付けたのはベース。
ひとしきり弾いて、まあまあイイ感じだったり。
腹も減ったし、晩飯の食材を買い出しに行かないとね。
ついでにDLもしたいのでみずき台MVか。
豊岡LAWSONもここんところあまり速度が出ないし、試しに手前の7-11に入って見
た。店の前の駐車場が空いてなくて通り沿いの離れたところに駐めたら3Mbpsく
らいしか出ない。流石に遠いか。
店の前に行ったら20Mbps以上出る。おお、イイじゃない。
雨も降ってきているし、店内に入ってタバコ買い、イートインスペースで21Apps
のupdateとPCのメール送受信。
FBのyouさんは出なくなったが。
このセブンイレブンは合志黒石原店というらしい。
鯛とサーモンでカルパッチョ作って、あとはクラッカーのオードブルとかでオサ
レに呑もうかと思ったんよ。
で、みずき台MV行って、それなりの食材も買ったんだけど昼飯抜いているから空
腹。目に付いたのが鯛アラ。ああこれ塩焼きにしよう。アオサも美味そうだね。
ということで普通に安上がり和定食になりんした。
カルパッチョももちろん仕込んでおく。
流石に鯛を焼いただけのは間違いない。うまかった。
一部生焼けが残っていて、ちょっと焼き直し。
アオサ汁もgood。
ちょっと前から気になってた。
鯛のサクをスライスする。元のサクが腹身で薄い。包丁が切れねえ!
途中だけど包丁研ぎやった。
うん、これなら楽しく料理できる。
ついでに、これも切れない気がしていたVICTORINOXも研いだ。
グリルで作ってみた。
できたけど、美味しくなかった。
22:00頃まで無益にTVなど観たりして、ああでもブラタモリは良いし、カネオは
ほとんど身にならなかったが、その後Nスぺが始まって三陸津波のメカニズムの
新説を理解した。さらにビデオのNスぺを早回しで観たんだ。ウユニ塩原。知り
たい本題は時間的にはちょっとしか要らないので、残り数十分は無駄な脚色ばか
り。時間がもったいない。退屈。
最後に出て来た、アンデスのラクダ「グアナコ」というのが妙に引っかかった。
どこかで聞いている。紗希のゲームの中に出て来たんだっけ?
リャマ・アルパカ・ビクーニャ・グアナコ。ビクーニャが北米から渡って来て?
グアナコが南限のパタゴニアに居た?
で22:00頃もう頭が断続的に飛んで限界なので布団に入ったのだが、それでも本
を開いて数ページ読んだのだ。
蒼穹の昴シリーズの第4部になるのか?「マンチュリアン・リポート」もちろん
浅田次郎である。志津中尉が主人公なのか。怪文書事件で禁錮中の志津中尉が勅
命を受けるところから始まる。
すぐに限界が来て電気を消した。
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