これはもう行くしかない
ということで買い物して家に帰ってから適当に準備して出発することにした。ちなみに買ったものは、準備はいつものツーリング装備(タンクバックに入れっぱなし)に加えてシュラフと着替えを適当に持った。いざとなれば実家に避難するつもりなのでお手軽装備である。
で、迷ったのが服装である。北海道はもう寒いんじゃないかということで冬用のウェアにするかどうか。荷物を増やしたくなかったので夏冬両方もって行くのは却下だ。やっぱり時期が時期だから冬用がいいだろうと試しに冬用の上着をはおってみると、
むちゃくちゃ暑い
いきなりくじけて両方もっていきたくなったが、まあ走れば涼しいじゃろ、夜だし、ということで冬用を選択。さすがにオーバーパンツは荷物に入れた。休んでから高速で新潟まで行く手もあったが、どうも気分が高揚してしまって寝られそうにないのとフェリーに乗れば休めるからいいやということで 23:00頃出発。 時間に余裕があるので下道で行くことにする。
族渋滞だった
棒を振りまわしながらタンデムしているバイクが10台くらい蛇行しながら徐行していた。とりあえず前に一台挟んだ位置をキープして様子をうかがう。うーむどうするか。と考えていると突然前の車が脇によって止まってしまったので、気がつくと集団の最後尾に紛れ込んでいた
わーどうしよどうしよ。こっち見てるよ。このままでは非常に気まずいので意を決して族のなかをすり抜け
なるべくさりげなく、「え?なんかあったんですか?」という感じを装いつつ前に出て、抜けたところで刺激しないようにするーっと加速。ミラーを伺うに、ついてはこないらしい。ふう。前にも増して空いた道をさらに走る。幹線道路を走るのにも飽きてきたのと、前橋を迂回するつもりで桐生からR50をそれて大間々へ。R353にはいったところの セーブオンで休憩。 1:00頃。
ずるずるずる
前後輪が同時に横滑りしてあやうくとっちらかりそうになった。どきどき。むー軽く行ったつもりだったが調子に乗りすぎたか。その先の路面は雨の降り出しのときのように車のタイヤの後が濡れたようになっている。まだ降ってはいないけどさっき降ったのかなと思いつつペースを落としてカーブを曲がってから加速しようとアクセルを開けると、ぬるぬるぬる
実にあっけなく後輪が外に逃げて行く。なんだなんだなんだぁ? そこまできてようやくなんかおかしいぞと思い始めた。そういえばなんか変な匂いがするなぁ。これってもしかして、濡れてるのはオイル?
その割にはずいぶん派手に濡れてるけどなぁと思いつつそこからは濡れてる部分を極力避けつつ走る。しばらくすると濡れた部分は急に路肩へそれていって、その先は放置されたスープラ
の下へと続いていた。その頃には匂いもはっきりしてきた。だー、やっぱりオイルだった。初めてまともに踏んだけど、ほんとに良く滑る。バンク中に踏んだら即転倒だなぁ。くわばらくわばら。そこから先はタイヤのグリップがどれくらいで回復するのか自信がなかったのでよわよわモードで走行。ほどなく三国トンネルに入った。下りで滑ったら恐いなーと思いつつトンネルを抜けるとそこは
霧雨。路面ウェット。
がちょーん。新潟県側は道路がすごく良くなるのがせめてもの救いだが、カーブではいまだかつてないほどのよわよわモードで走行。一気に疲れを感じてきたので越後湯沢の7/11で休憩。3:00頃。
再び出発する頃には明るくなってきた。 ひたすらR17で新潟を目指す。R8と合流する長岡あたりは道路が異常に良い。高速並み。一般道なのに交差点が半分ぐらい立体交差で「IC」を名乗っている。
田中角栄おそるべし。
三条あたりから先は普通の道になり、交通量も増えてきたので退屈に走る。新潟バイパスに入る手前の黒崎で給油。353km/15Lで23.5km/L。無給油で新潟まで来れたのがちょっとうれしい。新潟バイパスに入ってからはひたすらフェリー埠頭の標識をたどって 7:00頃フェリー乗り場着。 とりあえず 乗船手続きをすませる。 乗船まで時間があるので朝食をとろうと新潟市内に出て30分ぐらいうろうろするも
なにもみつけられず。
結局フェリー乗り場のレストランで朝食。ちゃんと朝定食があった。700円だったかな。あとは他のライダーと雑談したり実家に連絡したり近くのコンビニで買い物したりしてるとほどよく乗船時間になるのであった。本日の走行距離 385km。