ところがVTZのエンジンがかからない。
電圧が低いらしくセルの回転が弱い。しかたなく押しがけを試すとあっさりかかった。バッテリーが弱ってきたのかな、ぐらいに考えて、高速走れば充電されるじゃろ、と出発。思えばここでしっかりチェックすべきであった。。。谷田部ICから常磐道にのり、外環へ。浦和の辺りから渋滞気味になったので途中でおりて新大宮バイパスから環八へ。高速で時折ぱらついていた雨は、環八に出るころにはしとしと降り続くようになっていた。しかも結局環八も渋滞してるし。うーむまいったなーと思いつつすり抜けしていると、高井戸の辺りの陸橋の上で
いきなりパワーダウンしてエンスト。
しかも今度はセルがうんともすんとも言わない。惰性で下って歩道へ待避。押しがけを何回か試したがこれもだめ。ウィンカーもまともに点灯しないので本格的にバッテリーがだめらしい。あきらめて一度点検してみることにして歩道でシートとサイドカバーを外してバッテリーをチェック。開放型なので液量から。えーと、、、あれ?
液がない。
減ってるどころの騒ぎではなく、ない。すっからかん。しまったー借り物なのに点検を怠ったー、と後悔してももうおそい。とりあえず液を補充しなくては。しかしこういうときに限ってガソリンスタンドが見える範囲にない。くそー押し歩きかー、とその前にもう一度押しがけを試すと、かかった。でも見るからにバッテリーレス状態。
回転を落とさないようにしながら走って、最初にあったガソリンスタンドに飛び込む。 さっそく液を補充。 さてどうかなーとセルを試すとあっさり始動。おお、とりあえず行けそうだ。まあバッテリーは近いうちに交換だな(それが甘い考えだったことがあとで判明するのである)。
横浜新道〜R1〜県道30〜R134〜西湘BPと定番ルートを走る。天気はすっかり雨。それなりの装備はしているものの、なんとかやまないかなーと思いつつ走る。西湘BP料金所のおじちゃんに「午後にはやむんじゃないのー」と励まされてしまった。それを期待してここまで来てるんですけどねー。
これまたおきまりの国府津PAで休憩。しかし、 バイクは他に誰もいない。 ひょっとして、僕らってものすげー物好きなんじゃない?と思い始める(遅いっちゅうの)。
この天気で箱根越えはやめておこうということで海岸沿いに進むことにする。早川でR135に出て、真鶴道路、熱海ビーチラインと有料道路を使いまくって南下。海のそばを走るので眺めがいいが、天気が悪いのがなんとも。しかもビーチライン走行中に
VTZに何度かパワーダウン症状発生。
回転を上げ気味にしたらそのうち直ったので、オーバークールか点火不良かはっきりせず(実は症状が進行性であることに後で気づくのだ)。多賀まで来たところで コンビニで休憩。 はじめは宇佐見から西に出ようと思っていたが、なんか風も出てきたので海岸線はもうやめて、ここから県道80で山伏峠を越えることにする。
しかし現実はそれどころではなかった。雨はやむ気配もなく、さらに再びVTZがパワーダウン気味になる。下りだからオーバークールかな、と思っていたら修善寺の町に入ったところの交差点で止まったとたんに
エンスト。
もちろんセルも回らず。やっぱりバッテリーかなぁ、と点けていた灯火類を全部消して何度か押しがけをしたら復活。復活したら大丈夫なんだよなぁ。なんか不思議。ともあれそろそろ食事にしたいということで、R414沿いにある 重ちゃん推薦の店へ。 いろいろよく知ってるねほんとに。メニューは軽食が一通り揃っていたので 僕はカレーを選択。
この後は天気が良ければ西伊豆まで足を延ばそうかと思っていたのだが、相変わらず雨も降っているし時間も遅めになった来たので、後は温泉に入りがてら湯ヶ島に向かうことにする。グローブと靴は防水でも既に浸水してるし。一方VTZは普通に止めるとセルでエンジンかかるからさらに不思議。
R414を南下して湯ヶ島の手前にある 湯の国会館へ。 ここは風呂の内容は内湯露天ともちゃんとしていて、しかも川沿いなので 眺めがよい。 それで休憩室もちゃんとあってお値段2時間800円なり。ほぼ納得。
ゆっくりしたところで日も暮れてきたので湯ヶ島まで行ってそこで泊まる重ちゃんと別れることにする。ここでもVTZは問題なく始動。しかし、そこから湯ヶ島までのほんの5km程でまた不調になってきた。
症状は例によって突然パワーダウンして、そのときに回転を下げるとそのままエンストしてしまうというもの。夜なので灯火類を点けていると、パワーダウンするときは
明らかに電力不足
なのが灯火類の明るさからわかる。こりゃバッテリーだけじゃなくてジェネレータやレギュレータまで悪いのかも。湯ヶ島まできたところで不調は顕著になり、止まるとエンストすることが頻繁になる。 そのたびに押しがけ。結構慣れてきた。と思うと突然電力復活してアイドリングも安定したりするし、症状が一定しない。謎である。
とりあえず完全に死んだわけではないのでなんとかなりそうということで、無事宿が見つかった重ちゃんと別れて、二宮まで戻ることにする。
R414でR1を目指す。回転を高めにして走っていたら、いつの間にか不調はおさまっていた。R414も思ったほど混んでなくて順調にR1に出られた。
あとはR1で箱根越え。雪が残ってるかもしれないけど、今はやんでるし交通量も多い道だから何とかなるだろうとの読みである。下りは新道使えばいいし。
で、いざR1を登る。意外と交通量が少なく、ここぞとばかり回転を上げて登っていく。路面はウェットだけど、Rはそんなにきつくないし道幅広いし登坂車線もあるしVTZはパワーないから上まで回せるしで、気分的には結構いけいけ。遅いけど。
調子に乗って登っていくと、路肩に雪が見えだした。電光掲示でも「路面残雪注意」が出ている。あーやっぱり、とペースダウンして慎重に登っていくと、辺りは次第に雪景色で白くなっていく。うーむ、ちょっと白すぎないか? げ、まさか、
今日の昼間も雨じゃなくて雪だったの?
やー昼間越えなくてよかった、なんて言ってる場合ではない。路面にもシャーベット状の雪が現れだして、さらに慎重に登る。峠まで後少しだし、峠からは後は新道で下るだけだし、とりあえず行けるとこまでは行くのだ。で、しばらくして 箱根峠着。 コンビニの駐車場は すっかり雪景色。 やー何とか越えられそう、と思ったら問題発覚。
箱根新道通行止。
がびーん。仕方ないのでそのままR1を進む。いったん芦ノ湖畔まで下った後、もう一度今度はR1最高点への登り。途中旧東海道との分かれ道があるが、そっちから来る車がチェーン巻いてたので即却下。
そのままR1を登っていく。次第に路面のシャーベット状の雪が増えてくると同時に、両脇には乗り捨てられたらしい車が点々と。
なんかやばそうな雰囲気だなー。果たして最高点の手前では立ち往生した車で渋滞ができてたので追い越して前に出ると、最高点ではとうとう圧雪路面に。
うわーまいった、と思ったが先を見ればほんの10mかそこら進めば再び路面が見えていたので、そろそろと通過。程なく道は下りとなり、あとは下るにつれて雪もなくなっていったので無事箱根湯本まで来れた。西湘BP手前のガソリンスタンドで給油して、 ついでにバッテリーの液量チェック。 ほとんど減ってなかったが念のためいっぱいまで継ぎ足して、箱根の下りでまたセルが回らなくなっていたので、さらに 急速充電してもらう。
充電の効果はてきめんでセルも勢いよく回るようになった。エンジンの調子も問題なし。あとはR1をそのまま進み、途中のガストで夕食を食べてから 二宮の温泉(セドル健康ランド)に到着。 23:00頃だったかな。ここは24h営業で1800円+1050円で朝までいられて仮眠室もあるので宿代わりに使えるのだ。ということで温泉入ってから寝た。
明日はどうしようか。まあ朝の天気次第だな。