県道53を走って千代田石岡ICから常磐道へ。 友部SA で休憩と腹ごしらえを済ませてから、那珂ICでおりてR349で北上。まずは 前回 も走った細入崎林道を目指す。 前回 とは逆の南側から入ろうとしたら、曲がる分岐を見逃してしまい少し迷った。東金砂神社を目標にたどって復帰。 細入崎林道を走る。
細入崎林道を走り終えてR461で東へ下る。次は適当に探索してみることにして、R349を横切って高萩方面に進み、苗平方面への細道に折れる。しばらく登っていくと、左にダートの分岐があったのでそちらに折れる。
そこは細めの林道で、あまり使われていないようだったが路面はそれほど荒れていなかった。途中開けた斜面にさらに支線らしき脇道があったので 寄り道してみる。 道と言うには路面が緩すぎる印象があったが結局すぐに行き止まりだったので引き返す。 その途中の眺めがいいところで休憩。
もとの細めの林道を再び進んでいくと、やがて峠らしきものを越えて下りになった。これは通り抜けできそうだとどんどん下っていく。途中に 危うい場所が 数カ所あったが 通れないほどのことはなく、下りきると里見村生田の「ぬくもりの湯」の脇に出た。
さらに舗装林道を登っていく。上の方に来て林業用の小屋があるあたりからこの道も細かい砂利がしいてあるダートになった。ほぼ登り切ったあたりで 三叉路に出た。 西から登って来て、道は北と東に分かれている。東に進む方を選ぶ。
進んでいくと途中右へ下る分岐があったがとりあえずは直進。するとしばらくして行き止まりになっていたので戻ってそっちに下る。下っていくと伐採後の斜面に出て突然視界が開ける。さらに下ると小さな集落に出て舗装路にT字でぶつかった。左(北)を選ぶ。
小さな集落を抜けると道は再びダートになった。それにしてもいくらでもダートがあるな、と調子に乗って走っていると、
こけちゃいました。
現場は ここ。 右にカーブしながら沢を小さな橋で渡るのだが、そのあたりだけ緩んだ泥の路面だった。不注意にも曲がりながらその上に乗ってしまったので、フロントからスリップダウン。
幸いスピードは大してでてなかったので大事にはならなかった。体は全然平気。バイクはハンドルから接地したので若干フォークがねじれたが、その場で軽く数回蹴ったら修正できた。オフ車って丈夫だ。
さらに進んでいくと、やがて沢沿いを東に下っている感じになってきた。途中で左に鋭角に分かれて登っていく脇道があったので、そっちに行ってみる。
しばらく登っていくと、また 伐採後の開けた場所に出た。 このあたりは起伏が緩い高原状になっていて、それで伐採もされているので 明るい雰囲気の道がしばらく続く。
その先は再び山の中を下り始める。途中何本か支線があったので寄ってみるが、どれも林業作業用の広場で行き止まりになる道だった。さらに下っていくと舗装路にぶつかった。それは県道245の里美村と高萩市の境界の近くということが判明。ほぼもくろみ通りの位置に出られた。
この林道はほぼ山腹に沿って巻いていく感じで気持ちよく走れた。最後は沢沿いに走る林道にぶつかった。とりあえずは登りの方を試すことにする。
登り詰めていって沢から離れたあたりから、路面が緩んできた。それでも峠を越えて反対側に下れるんじゃないかと思いながら進んでいくと、峠らしきあたりを過ぎた反対側は また伐採後の開けた斜面だった。
このあたりで路面はだいぶ緩んで普通に走るのには苦労するぐらいになっていたのだが、ここが峠らしいから、向こう側に下れればいいかなともう少し進んでみることにする。
結論からいえばこれが大間違い。上から道に見えたものは、緩みきった轍の跡に過ぎなかった。さらに悪いことに下りだったので何とかずるずる行けてしまい、その先で出くわした登りで自走で登れなくなって、それ以上進むのをあきらめたときに初めて気がついた。
これはちょいとまずいことになったかも。
振り返ってみると、下ってきた道(らしきもの)は今登るのをあきらめた道よりもさらに厳しい登りになっているのだった。ハマっちまった。
それからがもう大変。自走は論外で不可能なので、エンジンをかけたバイクを押し歩きで登る。地面が緩みきっているので、タイヤはもちろん自分の足元もおぼつかない。5分でへろへろになる。
そして 最初のそして最大の難関。 一番の急斜面で緩んだ路面は大きくえぐれている。押し歩きでも登れなくなり、ついにバイクを倒してしまった。最後の一線で斜面の下に落とさずにはすんだが、しばし途方に暮れる。バイクを放棄して助けを予備に行く可能性が頭をよぎる。
一息ついてから腰を据えてかかることにして、バイクと自分の荷物と装備を外して身軽にしてから再挑戦。事前に地面を整えたりして、最後は強引にアクセルを開けて半ば前に放り出すようにして突破成功。
一番の難関は越えたが自走可能な位置まで戻るのにはまだ半分も来ていない。下ろした荷物だけ先に運んで、また一息ついてから押し歩き再開。ともすると空転するバイクを押し上げたり、逆に足下がおぼつかなくなってバイクに引きずられるようになったりしながら少しずつ前進する。
距離にすれば200mもなかったはずだが、それを戻るのに1時間ほど悪戦苦闘する羽目になった。最後の難関を勢いで突破したときには思わず一人で歓声なんかあげてしまったりしつつ、なんとか 脱出成功。 やれやれ。次からはとりあえず進む前にもうすこし考えるようにしよう。
先ほど出てきた分岐まで戻り、今度は沢沿いに下る。 途中沢に近いところで一休み。 下りきると、再び県道245に出た。
あとは堅破山の脇を抜けてR349に戻ることにする。R461を花貫渓谷まで下って、そこから中戸川方面へ。米平あたりで右に登る舗装林道があったのでちょっと入り込んでみたがここはあまりダートはなかった。
再び米平あたりに下って堅破山の脇を抜ける道へ。道がダートになったあたりで、また右にそれる脇道があり、今度は標識がちゃんとあったのでそっちへ行ってみる。
道は次第に急登になり、ぐんぐん高度を上げる。 林道というには厳しすぎる道 (車は絶対無理)なのが気になったが、その先でも 標識はちゃんとしてるし、 路面も比較的締まってるし、まだ登りのうちなら引き返せるということで先に進む。
結局 尾根の上に出るまで登れてしまった が、ここまできてようやく、
どうやらこの道は登山道だったらしい
ことに気がついた。バイクで来ちゃまずかったかな。まあもう夕方で歩いてる人には会わなかったからと自分に言い訳。
せっかくここまで来たのだからちょっとあたりをうろつく。尾根を少し進むと 太刀割岩 が、また反対側に少し進むと 黒前神社札所 というらしいものがあった。これで満足して来た道を引き返して急坂を慎重に下る。
あとは帰るのみ。行きの逆ルートでR349から那珂ICへ、常磐道で千代田石岡ICへ、県道53でつくばへ。最後に洗車しようと思っていたら、家の近くに別のコイン洗車場発見。今までの方より条件がよかったので以後はここで洗うことにする。
あとは家の近くで給油と夕食を済ませてから 帰宅。
今回は軽い気持ちで行ったつもりがかなり濃い内容となった。経験値UP。それにしても、北茨城はほんとに林道の宝庫である。まだまだ行けるぞ。