ろくえふは国内仕様なので馬力が69psに抑えられている。それに対してフルパワーは105ps。
その差なんと36ps。
600ccという排気量が災いして、自主規制値が低めなのであった。フルパワーを使い切れるのかどうかはともかく、これははっきり言って気分的によろしくない。そのうち何とかしようとははじめから思っていた。購入から半年ほど経ってだいぶ慣れて、そこそこ上の方の回転まで使えるようになってくると、上まで回してもあまりパワーが出てこないなと感じるようになってきた。
四気筒というと回してなんぼというイメージがあるのだが、回転は上がっていくもののパワーが盛り上がってくるってほどでもないような気がするのだ。性能的にも国内仕様は最大トルクが7500rpmあたりだし(ちなみにレッドゾーンは13500rpmから)。
たしかに普段は5000rpmも回せば必要十分な加速をするので困るほどでもないのだが、せっかくの性能を抑えたままにしとくのはもったいない気もするし。ということで情報を集め始めたのであった。
雑誌で見つけたBE RIDE!というバイク屋に行って相談に乗ってもらった。聞いたところによると、CBR600Fの国内仕様とフルパワー仕様の違いは、
予算の都合もあるので相談した結果、インシュレータ、サイレンサーをフルパワー仕様のものに交換して、それにあわせてキャブセッティングも変えて、あとスピードメータをフルスケールにして同時にリミッターカット、というメニューで行くことにした。
カムを換えると別物(というかそれが本物)に化けるらしいが、ヘッドを開けるのでそれなりのお金がかかるのと、吸排気を広げるだけでもそれなりのパワーは出るという話だったので、次の楽しみにとっておくことにした。
年末年始のバイクに乗らない期間にバイクを預けて組み込んでもらった。組み込み後も、外観だけでは スピードメーターがフルスケールになったことと、 サイレンサーの排気口が太くなったこと ぐらいしか変わってないのでぱっと身ではわからない。排気音も低音が少し太くなったかな?ぐらいで相変わらず静かだし。
とりあえず外した国内仕様のパーツは 記念にもらってきた。 さすがにサイレンサーはもらってこなかったが。
さて乗ってみた結果は、低回転でのトルク感はほとんど変化なく(この辺はカムの影響の方が大きいらしい)、高回転では2〜3000rpm程パワーの出てくる範囲が上に広がったようになった。使って気持ちのいい回転数がそのぶん上に広がった感じ。
さすがに10000rpmあたりより上ではやっぱり苦しくなるが、乗った時の楽しさは確実に大きくなったのでとてもよい。よーし、しばらくこれで乗っていって、いつかはフルパワーにしてみよう。
後日ダイノジェットを組み込んだときにパワーチェックをしたので、ここでも比較してみる。