ちうか電話受ける技術って難しいよなあ。
電話をかけて来るほうは、こっちの部署の名前やら担当者の名前やら、すで にかなりの情報をもってかけて来ている。逆にこっちは向こうの情報はしらない。 すでに電話を取る時点で情報戦争でリードされている状態でスタート。
「あ、ほげほげ株式会社へろへろのほにゃららと申しますが、 うんちゃらかんちゃらのぶはははでお伺いしたいのですが、鈴木さんは いらっしゃいますか」
こういうのは留守にしている他人の電話をピックアップして取ってるので、 聞いた単語全てが新出単語である。この時点で既に負けである。最初の固有名詞 は既に全部揮発している。相当気合いを入れて準備万端で電話に向かわないと まず勝てない。
そんなことを感じたもんだから、自分がどっかにかけるときは相手の 揮発メモリを消費しないことを心がけるようになった。たとえば、どっかの 会社に問い合わせの電話をして、「あー何度も同じこと喋らせやがって」と 文句言うやつがいる。たしかに電話取り次ぎで受けた話を伝達するってのは 受け側の基本だとはおもうのだが、かけるほうも自分で喋るべき説明を なるべく少なくするための努力をしたほうが、はるかに効率ええ。 最初に苦情をがんがんいうより、一刻も早く話の分かる人に取り次いでもらう 作戦をねって話を展開しないのは、やっぱ頭悪い。今話してる相手が、 覚えられそうな単語とか考えながら話すと、かなり効率良い。
たまに、
「ほげほげ会社のへろへろともうします、うじゃうじゃの………(中略)」
「あ、鈴木は今席を外してしばらく戻りませんが…(しまった名前を忘れた)」
「あ、では電話があったことだけ伝えて下さい。あ私へろへろと申します」
なんて最後にダメ押しを付け加えて来る人がいる。
「こいつ、やるな」
などと思ってしまうのであった。