天声人語だか何だか、どっかのコラムだか忘れたが、「うまい」の語源は 甘いだとか書いてあったのを読んだ記憶がある。昔はそれほど甘いものが溢れて いなかったので、何か甘いものはそれすなわちうまいという感覚につながったと か何とか。まあ、赤ちゃんが最初に喜んで感じる味覚は甘味だからもっとも本能 にやさしい味覚なのかもしれん。
今日またひとつ「本当にうまいものは甘い」という経験をした。 ウニとかトロとか極上のものは下の回りをやさしい甘みが包み込んで 何とも言えん幸せな気持になる。今日の発見は、ワサビ。
松本の駅でちょっと外に出て土産を買った後で駅舎にくっついてたありふれ たそば屋に入った。とくに頼まなくても最初からそば湯が付いて来るあたりさす が信州は違うと感動。もっと感動したのは、生山葵と下ろし金が付いて来たこと。 おおおお、これが生山葵か! 隣のおばちゃんがスリスリと下ろしているのを参考 にして素人だとバレないように(uso)真似してスリスリ。ちょろっとなめる。 ぬおおおお、これが山葵なのか!
「ハウス特選生わさび」とかと違う物体じゃ。すり下ろしてすぐ口に入れ るとその瞬間にふわっと押し寄せるのは甘味。そのあとでキュキュキュンと辛さ が鼻に抜けて行って、あ、これは山葵だ、と気づく。そうかー、前からチューブ 入りの練りショウガは防腐剤臭い上に香りが無くて「生姜じゃない」と絶対食わ なかったのだが、山葵もこれほどまでに違ったのか。がーん。食べなければ良かっ たか…とちと後悔。ふっきーとか鈴鹿君って普段こういう山葵で刺身食ってたの かな。裏山。