かなり上だけど、日川高校の先輩。牧丘町出身。高校時代はバスケット部。 ジャンプしたら肘が当たってゴールを壊したという伝説あり。
赤尾良夫(旺文社創始者)につづき著明な先輩を失った。享年49歳。合掌。
故郷、っていうか住んでるところか。テレビで、 沖縄の小学生に「沖縄の良いところはどこ?」って聞いてて、 「うみがきれー」って答えてた。それって心から思ってるのかな。 所さんのダーツの旅とかで緑豊かなとこの高校生に「ここのどこがいい」って 聞いて「豊かなしぜーん」とか答えてるけど。それって。
わしゃ、田舎で育ったけど、そこを出るまでは自然が豊かですげー、とか、 水がうまくていいぞー、とか、住んでるときは思わんかったぞ? だってそれが 極めて当り前なのだからありがた味全然感じない。前も書いたが、4月に 盆地全体に咲き乱れる桃の花も、「おー、そういう季節だな、桃の花くせーや」 以上のことを感じてなかったりする。
変な虫が一杯出て嫌だなとか、雨降ると水道水に泥が混じってやだなとか、 店まで遠いだとか、すぐ閉まっちゃうだとか、子供なんてそういう自分とこの 特徴のネガティブなとこしか実感してないもんだと思うわけだ。それが本心。
いいものって、悪いものに遭遇してみて初めて実感できる。
年取って来ると、都会の悪いもんが分かって来るから、
同時に自分とこのいいとこがだんだん分かって来る。で、それを実感して
楽しめるようになって来るんでないかな。で、テレビのインタビュアーが
田舎で歩いてるおばちゃんに訊く。
「○×のどこがいいですか?」
「いいとこなんてありゃせんがね、なーんもないところだよー」
やっぱり、第一声で返るのは、本音からはちょっと離れた社交辞令だよな。
と思う。