野党が自衛隊派遣を反対したときのコイズミの答弁。
「武力行使を目的とするものではないからいいんです、 人道支援をするためにいくんです!!」
「でも武力行使するかも知れないんでしょ」
「武力行使を目的とするものではないんです、 人道支援なんです!!」
みたいな感じのやりとりをくり返していた。さて、「人道支援、人道支援」 を強調する中、かならずコイズミは「武力行使を目的」というワンセットの 言い回しを決して分離しなかった。
これはつまり、「武力行使を目的」でないものはOKじゃん、という 暗黙の了解を強制している詭弁ということに誰も気付かんのだろうか。 それを気付かせないために「人道支援」を強調していた。
だいたい、どんな悪辣な戦争でも、武力行使ってのは相手を 制するための「手段」なわけだ。 武力行使を「目的」とするのは、ジムに通って腕を上げて、 早くそれを実戦で試したいと日々願っている喧嘩少年くらいなもんだ。
てことで、派遣先でどんな武力行使が起ころうとそれは「手段」だから しゃーないじゃーん、と、いうための伏線でしかないわけだな。
これって憲法第9条の「前項の目的を達するため」のねじ曲り解釈と 同じですな。
悪徳商法でおなじみの「消防署の方から来ました」みたいな 手口と変わらない。嘘をつかずに相手をだます言い回し、 につね日頃気をつけねばならない世の中でした。