MINICAもう75000km。フロントブレーキのローターとパッド全交換。ひえー。 修理出すときの代車って、いつもわくわく。最初は
「軽トラックしかないんですけど、いいですかね…」
と、済まなそうに言われたが、そっちの方が楽しそう! とか思って わくわく。
いざ、出しに行ったら「一台空きましたので、あれに乗ってください、 営業車ですけど……」と指さした先は普通っぽい車。ちぇ、なーんだ、と 良く見てみたら、ek-wagonだ。
「マニュアルなんですけど大丈夫でしょうか」とか、 あとから走って来て「あのー、エンジンかけるときはクラッチを踏まないと…」 とか心配して来たが、MINICAも全く同じだから説明要らん。
乗ってみたら、ちょっと車高が高いだけなのに「でけー!」という感じ。 エアコンが進化しているのかONにしててもあまり駆動力を食われない。 たぶん同型のエンジンなのだが低回転トルクが増してる感じ。 でもそのかわり高回転の伸びが薄くなってる? 単に車重の問題かな。 結構楽しい。MINICAが潰れたらこれにしようかなあ、と、 どんなセールストークよりも効果的だった。
つぎは軽トラ乗りたいな。って、代車が必要なことがまた起きるのもやだ。
上のを書いてて思い出した。「クラッチ踏まないとエンジンかかりません」っ てのたぶんフェールセーフでそうなってて、その方が安全だ、とかいう根拠なん だろう。でもこれで一度恐い目にあった。
雪国は普通サイドブレーキ、引かない。凍っちゃうから。それってみんな 教習所でならってるはずなんだけど、覚えてる? わしの場合最初はそんな習 慣なかったから、うっかり忘れるのが恐くて、習慣付けるために凍らない時期も ギア入れ、ブレーキなし駐車。
てのは置いといて、雪が降ってるときの手順はこう。
「エンジンかける」、の部分は当然クラッチ踏み踏み。そういう仕組みだと もはやクラッチを踏むと言う行為が「危険防止」とかそういう目的にあることな んかすっかりとんで、無意識のうちに踏むだけ。それはもはや
alias rm='rm -i'
してて、反射的にyを押すのと同じ感覚。勝手に手足がそう動く。 で、雪のたんまり降った朝、ドアを開けて足を突っこんでエンジンかけた。 左足だけ突っこんでクラッチ踏みながら。心は既に雪降し。ギアを外すの忘れて 足を緩めちゃった。バックギアに入ってるので動き出したさ。ぎゃあああ! 雪がたんまり積もってたのでほとんど動かずに止まった。
もうちょい積雪が少なかったら股を引き裂かれてたかも。最近の車はオート チョークだったりするので始動直後はほっといても元気な高回転になるので スパンとクラッチを離しても元気に発進。仮にこれが「クラッチ踏み始動」じゃ なかったら、と考える。ギアが入ってたとすると、鍵を回した瞬間に「うんぐっ」 と動き出す。その瞬間にビビって手を離す。ビビらなくても3cmくらい車が動い たら手が離れる。その程度だとまだセルモーターだけで頑張ってる頃だから たぶんエンストするだろなあ。うっかりしてた場合、必ずちょっとどっきりするけど 最終的には止まる。
全体的にフェールセーフの機能って、そういうことが言える。 ない場合は、最初のうちはドキリとしたり、軽く痛い目にあう可能性が 多少高いものの、一度そういう目に遭うと懲りて次から慎重になる。 フェールセーフがある場合はドキリに遭う可能性が低い。低いけど それを超えたうっかりをやっちゃうと、取り返しのつかない事態になる。 安全装置の設計というのは難しい。
ちなみにがらっと視点は変わって、人間工学的に 「反射的に操作するようになっちゃう」のを 防止するのは「指さし確認」が有効。無意識で操作するのはほとんど脊髄だけで 行動しているレベルに落ちているから。これを防止するには大脳が動くような行 為と同時にする。「喋る」という行為は絶対に大脳なしではできない。 ということで、無意識にやっちゃったら危ない操作があるのなら、 車掌さんよろしく「ほげほげよーし」と指さしながらやるべし。 これは「やったかどうか忘れがちな操作」にも有効。たとえば「家の鍵をかける」。 これもあまりに単純な動きなので脊髄や小脳だけでできちゃうらしい。 そうなると、家を出たあとで「あれ、しめたっけ?」を思い出すのはほとんど 不可能。記憶野に入ってないんだから残ってない。だから鍵をかけるときは
「鍵ヨーシ」
と唱えんとだめ。鍵をかけたかどうか、思い出せないのはボケちゃった からじゃないんす。安心してよろし。
話戻って、MT車乗るような人間は、その程度の危機管理は自分でしたいのだ。 へんなフェールセーフ機能はつけんでクレ。