グリーンボタン

寝言。

PENTAXの2ダイヤル機にあるような TAv モードに憧れる。 これはシャッタースピードと絞り値を決めて明るさの変化には感度だけで 対応するモード。K-rにもK200Dにもない。

どくたに最初に教えてもらったとおり、ほぼ常時Avで使っている。 やっぱり絞りによって立体感鮮明感が変わってくるから 標準的使用モードとしてはAvが一番自分に合っている。 で、EOS KissDXを使っていたときの唯一の不満がISOオートがないことで、 夜に800にしたのを忘れて、昼間に真っ白になってありゃりゃってのが 多かった。だって1段絞りくらいが好きなんだもの。

でもって、K-rになってISOオートが手に入ってうはうはになった。 この感度切り替えはよくできてて、オートのときの設定枠と感度固定のときの 設定枠2つを独立して持っているので、お気楽に適度に画質よく撮りたいときと、 厳密に感度を決めたいときを両立できる。

これで、「もう暗めのところばっちりOKだぜー」と思っていたものの どうも期待どおりに行かないことがまだ残る。AvモードでISOオート にしていると、シャッター速度はだいたい焦点距離に合わせてそれに 合うような感度を選んでくれる。が、それだと余裕のないときはブレちゃう。 その計算よりもうちょいシャッター速度速めにしてほしー。ってときがある。 K-5ならシャッター速度早めにしたAvとか使えるのに…、ないならどうするよ。

てときに、ああそうか、ISOをちょい高めの固定にすりゃいいんじゃん。 べつに、たとえば焦点距離50mmのときに1/50前後のシャッター速度じゃなきゃ いやんてわけじゃなくて、1/200でも1/500でも困るような撮り方はしてないんだから、 憧れでバカの一つ覚えに選んでたISOオートはやめて固定で行っちゃう方が 安定するなあ。

つぎ、AEボタンに何割り当てるか問題。親指AFを好む人も多い。 AFは決まったところで止めて何枚か行きたいことが結構多いから 半押しAFを嫌って親指AF。合理的とは思うんだが、そうはいっても 「AF止めて何枚も」より、「その都度AFさせて1枚ずつ」の頻度のほうが 普段は圧倒的に多い。ついでに、片手ふさがった状態で片手でカメラ構えて ブレてもいいから取り敢えず撮っときたいようなときに、手がちっちゃいと 親指AFは絶望的に無理。てことで、発想を逆にしてAEボタンはAFキャンセルに。 そうすると「ここは一発AF止めてじっくりと」という時だけしっかり構えて 親指ボタン押せばいい。てことで、かなり使い勝手が上がったのだが、 今度はAEロックどうするよ問題が浮上した。

露出補正ボタンでちゃんと調整して撮るのが王道だろうが、 やっぱりこれも、つぎの戻し忘れが心配になってなんか 敬遠しちゃう(もちろん同じものを何枚も撮りたいときには使うけど)。 つぎの2〜3枚(だけ)を狙った露出で、ってときのAEロックのお気楽さは いいのだが、AFロックの方が自分にとっては大事。じゃあお気楽露出 調整はどうしよう、って時に「測距点と測光点の関連付け」をONに しとけばいいのか! って思ったが、これはこれで当たる場合と そうでない場合がある。顔を撮るときはONの方がいいけど、 ピント位置を暗めor明るめにしたい場合にはOFFの方がいい。 どうしたらいいのー。みんなどうしてるのー。

で、やっとグリーンボタンの話。ならそういうときにM にすりゃいいんじゃん。撮りたいものの雰囲気でまず露出を決める。 で、「このへんの明るさを中心に」ってところでグリーンボタン。 あとは、ピントと構図合わせてパシャ、パシャ、パシャ。 手ぶれが気にならない程度のシャッター速度が出る感度にしておけば桶。 そうかそうか、AvとMが隣同士なのがナイス。これはぶらぶらお散歩モードでも 使えそうだ。やっとグリーンボタンのありがた味を理解できるようになった。 ただ、一度MにしてISOいじるとAvに戻してもISO固定になっちゃうんだよな。 そこを気をつけないと。

ということで、現時点の満足設定は、M時の電子ダイヤルを Tvシフトにして緑ボタンはグリーンボタン。


ふと気になってK-5のマニュアルを見てみた。Pモードでシャッター速度 早め遅めが選べるのは知っていたが、どちらかというとPよりAvを使う身と してはAvで似たようなことできないのって思ってた。そしたら、 あったあった、ありやがった。マニュアル96〜97ページ。ISOオートに 下限が設定でき、なおかつ低速側(画質重視)と高速側(SS重視)が選べるとな。 これって、ある程度動きのある屋内撮影だと必須でないけ? 花火とか滝とか動きを表現するときを除いて、シャッター速度は ぶれ予防を考えると速いほどいいってスタンスなんだが、それは 焦点距離によって変わる。ニコン機には最低シャッター速度保証的な 機能がついてるけど、それは焦点距離が変わればあんまり意味ない。 いっぽう感度は、画質の面で低けりゃ低いに越したことない。 「ブレない範囲でできるだけ感度低く」なんてことを考えながら 撮るんだったらISOオートの低速側高速側選択は非常にありがたい。 何年か使って、うまく表現できないけどこういう機能があったらな、 って思った機能が既にあったりするとかなり感動する。これは 使い慣れる前に説明聞いても分からなかっただろうなあ。すげえなあ。 でもそういう、数値に出てこないよさってのは、売り上げに直結しないん だよなあ。

ところで、一度この機能を使っちゃうと、ないと困る気がする。 EOSとかどうするんだろ。一般的には高いレンズで解決なのか。 それが無理なら、もうMモード使えって感じなのか。 でもさすがに毎回適正露出を設定するのはしんどいよな。 そんなときのためのグリーンボタン(PENTAX)か。よく考えるなあ。 なんか色々考えて感心してしまった。また2年くらいあとで 感心するような事柄がみつかるのかなあ。