- 準備
思うところが幾つかあってチェーンと前後のスプロケットを交換した。思うところとは、
- ・パワーアップその1でエンジン特性が少し高回転寄りになったのでそのぶん2次減速比を少しあげたかった。
- おいしい回転数を常用域に近づけるということ。ちなみに国内仕様は15:40で、輸出仕様はたしか15:43である。今回は15:42にしてみた。
- ・17,000km使ったのでそろそろ換えてもいいかなと思った。
- もう換えないとやばいってことは全然なかったが。あとリアタイヤをそろそろ交換しようと思ってたので、後輪を外すならついでにやろうかというのもあった。
- ・パワーアップその2でパワーチェックをしようと思ってたので駆動ロスをなるべく減らしておきたかった。
- パワーチェックは後軸で行うので、クランク軸よりも駆動ロス分低くなる。数馬力の差は出るといわれたのでなるべく良い状態にしておこうと思った。ひどいときには10馬力ぐらいロスすることもあるらしい。それって1割以上じゃないの。
- 取り付け
取り付けはSP忠男 羽田店に頼んだ。選んだものはフロントスプロケットはノーマルの純正品、リアスプロケットはISAの硬化処理タイプ、チェーンはRKのゴールドチェーンである。
本当はリアタイヤの交換と同時にやってもらうはずだったのだが、ISAのスプロケでろくえふに合うのがあるのか確認するのに手間取って別々にやることになった。工賃は割り引いてもらえたが。結局CBR900RR用のが使えるらしい。
取り付けは基本的には交換するだけ。清掃もちゃんとやってくれる。特にフロントスプロケットカバーの内側は油の固まりがこてこてに溜まっていた。試しにノーマルとISAの重さを比べてみると確かにISAの方が軽い。持った感じで半分以下の軽さ。でもバネ下重量に比べればこの軽量化は誤差の範囲だろうな。
17000km使ったノーマルのスプロケは確かに摩耗してはいるもののまだ使えそうだった。チェーンは一部固着が始まっているようだった。ノーマルチェーンはエンドレスチェーンなのでどうやって外すのかと思ったら(本当はスイングアームまでばらして外す)、あっさり
グラインダーで切断
してしまった。確かにもう使わないもんねぇ。ゴールドチェーンはコマ売りで、ノーマルとは歯数が変わっているので現物あわせでリンク数を決めてカシメてもらって完成。こんな感じである。
- 結果 一番わかりやすい効果は、チェーンから出るメカノイズが減ったこと。いかにも抵抗が少なそうでいい感じ。減速比は5%程変わっているのだが特に顕著な効果は感じられない。軽量化の効果も同様。ただろくえふはスピードメータ用のパルスをドライブシャフトから拾っているので、減速比を換えるとそのまま誤差が出る。今回の場合は実際より5%程高めに出るはず。まあ安全側だし許容範囲かな。車検はどうだったか忘れた。
耐久性については、「使い方にもよるけど 1万kmぐらい」といわれたものの、様子を見ているとその倍は軽くもちそうである。ゴールドチェーンは汚れるとすぐ分かるのでこまめに掃除するようになったのが効果あるのかも。
ということで、わかったのはチェーンを良いものに換えると確かにロスは減りそうだということ。その他の効果は気分的な効果の範囲を出ないような気がする。次は15:43にしてみようかな。
- 後日談(1999.04.03) フルパワー化にあわせてビーライドで交換。ものは同じくフロントは純正、リアはISA、チェーンはRKゴールドチェーン。減速比はさらにリアを一丁増やして15:43へ。
前回の交換から3万5千km使ったけども、チェーンは一部固着気味、スプロケはまだ使えそうなくらいしか摩耗せず。表面硬化処理が効いてるのか、掃除を500kmに一度くらいのペースでしたからかはわからないけど、これだけもてば十分という感じである。
- 後日談2(2000.07.15) もちは前回と同様で、3万2千km使ってからビーライドで交換。今回もスプロケは同じ組み合わせで、リアを42丁に戻してみた。チェーンはDIDのG(ゴールド)ブライト。RKのゴールドと同等品で、少し安いそうなので薦められるままに。
- 後日談3(2002.09.15) 今回も3万2千km使ったので、2度目のエキパイ交換にあわせてビーライドで交換。DIDチェーンでも同様のもちだった。スプロケは今回も同じ。FISCOで最高速付近で伸びが悪かったのでまたリアを43丁に戻した。チェーンはDIDのS(シルバー)ブライトに。